本日10月1日、東京・霞が関の日本郵政本社で日本郵政グループの発足式が行われ、いよいよ郵政民営化がスタートを切った。持ち株会社日本郵政の傘下に郵便事業会社、郵便局会社、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の4社が連なる組織で、24万人という国内最大級のグループとなる。初日となる今日は郵便局会社で記念切手が発売され、霞ヶ関の本社では早速品切れになったという。

 今までの公社という特異な立場から一気に市場競争の渦中に放り出されたわけだが、現場で働く社員たちは今日一日をどんな気持ちで過ごしたのだろうか。初日の感想を聞いてみた。

「正直、今までと比べてどうか、というのはまだなんとも言えませんね。民営化といっても、システムを本格的に変えていくのはこれからなんですよ。先週の金曜日までは完全に公社として運営していたので、今日からいきなりぱっと切り替えられるわけではないです」(女性・30歳)

と、思っていたよりスロースタートな雰囲気。でも、仕事のシステムなどはかなり変わったのでは?

「そうですね。今まではちょっとした改善案でも、国の機関として煩雑なシステムでの承認が必要だったので、すごく時間がかかってたんです。そういった“公社”としての制約が取っ払われることで、改善のスピードは飛躍的に増していくと思いますし、効率化もどんどん進んでいくと思いますよ。私なんかは、これでやっと自由にやれるって感じですっきりしましたけどね」

 逆に、今までと環境が変わることで不安を抱えている人も多いのでは?

「そうですね。本当に特殊な機関でしたから。ひとつ言えるのは、民営化したからといって組織体制やシステム設備などのハードが劇的に変わるわけではないということです。結局、民営化のメリットが活かせるかどうかは、中で働く社員が気持ちを切り替えられるかどうかだと思います。それがはっきりするのは、これからですね」

 公社から民間企業へ、組織体質の一新をアピールする一方で、CM等では「今までと変わらない安心のサービス」を謳っている。これから本格的に競合となる金融業界や流通業界の企業にとって、果たして脅威となるか、それともカモとなるか。肝心の意識改革に時間がかかっている間に、取り返しのつかないことにならねば良いが……。
(編集部)


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2007.10.01 月 | 固定リンク
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