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「サイゾー」が先月報じた防衛省スキャンダルがついに弾けた!

 政治ニュースのトップ扱いで連日報道されている「防衛省スキャンダル」。すでに「月刊サイゾー」誌上では、9月18日発売の10月号で、小池百合子防衛大臣(当時)退任に、この山田洋行と守屋武昌事務次官(当時)との間の過剰接待の事実が強く影響していたことを報じている。さらに同記事では、同疑惑の捜査に当たっている東京地検特捜部が、政界もターゲットにしていることを指摘した。ここに改めて記事を掲載するので、今後の成り行きに注目するうえでの参考にしてほしい。

 ところで、つたない取材力しかない本誌ですら、8月の時点で同疑惑をキャッチし、同月月末の締め切りに合わせて記事をつくった。だが、大手マスコミが疑惑を報じたのは、10月半ばになってからだった。このタイムラグは何を意味するのか?なぜ、大手マスコミはこの時期に疑惑を報じたのか。この件は、明日改めて報告したい。(編集部)

20071023_koike2.jpg“防衛省の天皇”守屋前事務次官

<以下、本誌より転載>

小池百合子失脚の裏に驚愕の汚職スキャンダル!

「小池百合子が、大物事務次官のクビ切りにチャレンジしたおかげで、一枚岩に見えた防衛省内はもうガタガタ。怪文書が飛び交い、内部告発もやりたい放題。絶好の捜査環境になった」

 こう言って手ぐすねを引くのは検察関係者。ほかでもない、異例の防衛事務次官在任5年目を迎えた守屋武昌氏を相手に「あなたには、もう辞めてもらうわ」と、小池前防衛相が引導を渡したことだ。その突然の解任劇の裏で、防衛機密という大義名分の下、〝聖域〟と化していた防衛省へ捜査のメスが入れられていたのだ。

「実は、参院選が終わった直後から、中堅の防衛商社『山田洋行』の関係者に出頭要請がかかり、防衛利権を暴こうという東京地検特捜部の内偵が始まっています。狙いはズバリ、守屋。そして彼につながる防衛族議員たちです」(社会部記者)

 その舞台は、利権の巣窟といわれる、航空自衛隊の次期戦略輸送機(CX)をめぐる激しい商戦だ。

「政府は2001年から、CXとP3C哨戒機後継機(PX)を総額3400億円かけて国産化するプロジェクトをスタートしました。だたし、CXに搭載するエンジンは外国製を採用することになり、各商社とメーカーが国際的な商戦を繰り広げたのです」(同)

 エンジン納入は、1000億円の売り上げになる、この商戦の目玉。ゼネラル・エレクトリック社(GE)とプラット・アンド・ホイットニー社、ロールス・ロイス社の3社が競い、最終的にGE社が受注。

「GE社が受注できるよう暗躍したのが、同社の輸入代理店の山田洋行でした。同社元専務の宮崎元伸は、守屋たち防衛官僚や防衛族議員たちに食い込み、受注工作を展開。ところが社内で内紛が起こり、宮崎たち主要メンバーが退社して『日本ミライズ』という会社を設立。同社が山田洋行からGEの代理店契約を奪ったため、『納入実績のない新興商社が代理店になるなんて異常。守屋グループが宮崎に便宜を図った』などと、省内外から告発が相次いで特捜部に届きました。かつてのロッキード事件やダグラスグラマン事件をほうふつとさせる政官界疑獄に発展しそうな気配なんです」(同)

 元防衛官僚トップに捜査が及べば、大スキャンダルになるのは必至。

「守屋や局長クラスが、山田洋行時代の宮崎から、赤坂、築地の料亭や高級クラブで接待を受けていたことは、公然の秘密。守屋は夫婦ともどもゴルフ接待三昧だったこともわかっている。
特捜部は山田洋行に対し帳簿や領収書の提出を求め、つぶさに分析している。提供した利益は、数百万円単位にとどまらないようだ」(検察関係者)

 さらに政界への広がりが見込まれる。

「航空自衛隊OBの田村秀昭前参院議員、そして元防衛庁長官の玉沢徳一郎が山田洋行の顧問役とみられ、報酬金の授受や事務所費の負担を受けていたとみられている」(同)

 そして、政界ルートの最終ターゲットは「原爆はしょうがない」発言で辞任した久間章生元防衛相だ。

「守屋が、2年の次官任期期限を5年目まで延長できたのも、蜜月関係にあった久間のおかげ。これまで山田洋行疑惑が噴き出すことがなかったのも、この2人が利権をむさぼる一方で、疑惑発覚にふたをしてきたから。特捜部は、久間も目指す心づもりなんだ」(同)

 そんな中、スキャンダル噴出を目前に小池氏は、特捜部の動きを察知したがゆえ守屋解任を打ち出したと思われたが、実情は異なるようだ。小池氏は捜査情報を耳にしていたが、それを流したのは、小池氏が次官候補に推していた警察庁出身の西川徹矢官房長。

「しかも、その情報は、守屋たち歴代の那覇防衛局長OBが沖縄利権をめぐって警察に捕まるという的外れなもの。まさか政界ルートが狙われているとは、想像もしていなかったんだ」(同)

 周知のように、結局は守屋氏解任の手順を誤り、自らも失脚することになった小池氏。これから起こるであろう政界を巻き込んだ防衛スキャンダルを、担当大臣として見届けなくて済んだのは、幸運なことだったのだろうか。
(由利太郎)

小池百合子(こいけ・ゆりこ)
1952年7月15日生まれ。カイロ大学卒業後、キャスターとして活躍。92年の参議院選に日本新党から出馬し、当選。以降、新進党→自由党→保守党→自民党に所属し、「政界渡り鳥」の異名を取る。

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