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潜入取材! 個人投資家の忘年会ってどんなの?

20080108_kabucyzo.jpg会場となったトレーダーズバー「モルターリブス」

 2007年の年の瀬も押し迫った12月15日、赤坂のバー「モルターリブス」で行われたのは、デイトレーダーを中心とする投資家による忘年会だった。「トレーダーズバー」と銘打たれた店だけあって、普段から投資家の憩いの場として利用されているそうだが、この日、いつもより盛大に多くのトレーダーで賑わっているところへ潜入取材を敢行してみると……。

「そもそもは僕自身がサラリーマン投資家でブログもやっていまして、2年ほど前にコメントを交換していた仲間に呼びかけてオフ会をしたんですね。そうしたら、50人も集まった。それでトレーダーの人たちって、それまでよっぽど交流の機会がなかったんだな、ということに気付きまして、定期的に交流会を始めることになったわけなんです」

と語るのは、この忘年会の主催者であり、「トレーダーズミーティング」と呼ばれるイベントや個人投資家のためのコミュニティサイト「トレーダーズネット」(http://www.traders-net.jp/)などの運営を手がけている、株式会社グロークス代表・内田貴雄氏。内田氏はこれまでに数々のトレーダーと接し、トレーダーの栄枯盛衰を目の当たりにしてきた。そんな同氏に、勝ち残る投資家にはどのような条件があるのかを聞いてみた。

「投資ブームというと05年ぐらいが一番盛り上がっていたんじゃないかと思いますが、ブームが一段落したこともあり、新陳代謝が激しい世界ですが、トレーダーの数自体も減っていると思います。ひとつ言えるのは、05年までに相場に入っていた人は強いということ。03年から05年までの相場は日経平均がグングン上がっていたので、7割の投資家が儲けていましたが、この中でも上級者クラスの人は、その後の下落相場にも戦えるような蓄えがあり、また相場を研究する時間もあり、安定的に勝てる手法を確立しているため、生き残っている確率が高い印象ですね。あと、常に儲け続けられるトレーダーは、皆さん、数字に強い。何カ月も前の出来高やチャートの形を覚えていたりします。逆にやられちゃうのが、『××社の今度の新製品はすごい』というような銘柄にほれるタイプですね。新興市場の銘柄なんて、この2年で5分の1、10分の1になったのがザラにあるわけですから、銘柄に入れ込んでしまって損切りできなかった人は、新たにトレードすることもできなくなってしまいます」

 なるほど、投資家に絶大な人気を誇ったライブドア株でさえ、事件を起こして上場廃止に……。おごれる者、久しからずが株の世界だ。さて、そうしているうちにもチラホラとお客さんの姿が……。この忘年会のテーブルのあちこちで聞かれたのは、相場心理学や外資系証券の動向などのトレーダー限定トーク。お金が絡むだけに、アルコールなしのソフトドリンクだけで何時間も真剣な議論に熱中するトレーダーも多いとか。トレーダーの皆さん、07年の相場はどうでしたか~? 続きは、株ココロで!

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最終更新:2008/01/16 20:56
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