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新型ロマンスカーの評判は? 地元アニメファンから意外な意見も

20080410_romancecar.jpg新型ロマンスカーの公式案内サイト

 3月15日、東京メトロから小田急線に乗り入れる新型ロマンスカー・60000形MSEがデビューした。東京メトロ千代田線・北千住から、平日は小田急小田原線・本厚木まで、休日は小田急箱根湯本線・箱根湯本までをつなぐ。

 東京近郊にお住まいの方ならもう目にされたかもしれない、美しい青い車体が特徴の新型車両。鉄道ファンから見たその魅力を、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)内鉄道企画出演でおなじみのホリプロマネージャー・南田裕介氏に伺ってみた。


「あの青い車体が、地下に青空を運んでくるようで、今までにない夢を感じます! そもそも、水色というのは普通は通勤電車などに使われる色なんです。だから、『車体を水色にする』と60000形の外観が発表されたときに、安っぽくなってしまうんじゃないかと思ってちょっと不安でした。でも、実際に完成した車体を見ると、深い水色を使っていて、重厚感や高級感がまったく損なわれていない。安心しました」

 鉄道ファンとしては、大層ご満悦の様子。地下鉄のホームにあの鮮やかな車両が入ってくると、一瞬驚いてしまうが、確かにちょっぴり気分が和む。また、大手町や霞ヶ関、成城学園前といった両線の主要な駅に停車する特急が設置されたことで、都心から本厚木までの住人にとっては平日の帰宅が多少楽になった。

 しかし一方で、「相互乗り入れとはいっても、都内からは便利になっても、こちらからは相変わらず不便」と語るのは、小田急線沿線の中でも、本厚木より箱根側の住民。平日上りは、朝6時28分の本厚木発一本しかないし、下りも唐木田・本厚木止まり。大した恩恵はない。「2つの顔を持つ、青い、ロマンスカー。」がキャッチコピーだが、休日のレジャー用の顔はともかく、平日の通勤用の顔の評判はイマイチのようだ。同じく沿線住民のアニメファンからは、こんな声も。

「どうせなら新車両導入よりも、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場した旧型車両を、メモリアル運転で走らせてくれたほうが良かったのに……。『エヴァ』作中の第三新東京市は箱根湯本が舞台だし、駅も出てくる。鉄道ファンだけでなく、アニメファンも喜ぶはず。せっかくいい集客材料を持ってるのに、小田急はもったいないことをしている」

 実はこの路線、当初の予定では千代田線・湯島駅からの発着を予定していたが、東武線からの乗り入れなど、埼玉からのアクセスを考慮した結果、北千住駅まで延びたという経緯がある。埼玉には『らき☆すた』の舞台モデルになった神社が存在し、同作のファンが詣でたことで「らき☆すた特需」が起こったのは記憶に新しい。

 ここはひとつ、小田急も箱根湯本を「エヴァ特需」で賑わせるべく、新路線にエヴァ聖地巡礼列車を走らせてみては!?

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最終更新:2008/04/10 09:03
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