日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 『マッハGoGoGo』実写映画化! 超スピードを映画館で“体感”せよ!!

『マッハGoGoGo』実写映画化! 超スピードを映画館で“体感”せよ!!

sprc.jpg(C)2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

 7月になって、そろそろ夏本番。映画業界でも夏は大作が次々と封切られる威勢の良いイベントの季節だ(中には大コケする映画もあって、必ずしもみんながハッピーになれるわけではないのだが……)。今年はすでに6月の『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』から夏興行は始まっていると言っていいのだが、観客からすれば大きな連休もなく、じめじめとした梅雨の6月に夏といわれてもピンと来ない。これからは夏の打ち上げ花火よろしく、バンバンと毎週のように公開される夏休み大作映画を楽しんでいきたいところ。

 その先陣を切るのが『スピード・レーサー』(7月5日公開)。あの『マトリックス』3部作以来となるアンディ&ラリー・ウォシャウスキー兄弟の監督最新作で、60年代の日本の人気アニメ『マッハGoGoGo』の実写映画化作だ。

 生まれついての天才レーサーである主人公スピード・レーサー(エミール・ハーシュ)が、愛機“マッハ5”を駆り、レース界を牛耳ろうとする悪徳企業と戦いながら極限のスピードレースに挑む本作。シリーズが進むほど難解になっていった『マトリックス』とは異なり、大人から子どもまで楽しめるファミリー・ムービーに仕上がっている。しかも、その映像クオリティは『マトリックス』以上。実写部分はほとんど俳優だけで、背景はアニメの世界がそのまま浮き出たような極彩色に彩られ、その世界を眺めているだけでも楽しい。さらにそのカラフルでポップな世界が文字通り一気に加速し、超高速な世界を“体感”できるぶっ飛んだレースシーンは、大人の鑑賞にも十二分に耐えうる。それどころか、そのめまぐるしさに「小さな子どもが見ても大丈夫か?」と思ってしまうくらいだ。

 映画はDVDで見ればいいと思っている人も最近は増えたようだが、『スピード・レーサー』の驚くべきスピード世界の迫力は、ぜひとも出来るだけ大きい最新の設備を備えた映画館で見てほしいし、そうでなければ絶対にこの映画の醍醐味は味わえない。

 また、『マッハGoGoGo』のテーマがアレンジして流されていたり(しかも歌詞の一部は日本語そのまま!)、車のデザインがほぼオリジナルのままだったりするところは、原作アニメを知る人には嬉しいサービス。実は、全米では期待された興行成績を上げられなかった『スピード・レーサー』なのだが、元祖・日本ではアメリカ以上に受け入れられるかもしれない。昔アニメを見ていたお父さん世代が子どもを連れていっても楽しめるし、オリジナルを知らない若者がデートで見たとしても、遊園地でジェットコースターに乗ったような興奮をふたりで分かち合える。もちろん映像にうるさいマニアが見ても、目を丸くするに違いない。まさに誰もが楽しめる夏のイベントムービーだ。(eiga.com編集部)

『スピード・レーサー』の詳細はこちら!

マッハGOGOGO DVD-BOX

この機会に原作アニメもCHECK!

Amazonで詳細を見る080314amazon.gif

【関連記事】 今年の夏は『ポニョ』 VS 北京五輪!? 映画興行競争は波乱必至
【関連記事】 戦争が与える心の闇をえぐり出した人間ドラマ『告発のとき』
【関連記事】  『インディ・ジョーンズ』の売上はどこに消えた?

最終更新:2008/07/04 18:55
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

水原解雇に間に合わなかった週刊誌スクープ

今週の注目記事・1「水原一平“賭博解雇”『疑...…
写真
イチオシ記事

さや香、今年の『M-1』への出場を示唆

 21日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「賞レース2本目やっちまった芸人」の完結編が放送された。この企画は、『M-1グランプリ』(同)、『キ...…
写真