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お騒がせ森田健作知事 今度は国と地方を大攻撃の内幕本出版へ

gyakkyoryoku.jpg『逆境力』(双葉社)

 森田健作千葉県知事の就任後、初となる自著『逆境力』(双葉社)が8月1日に出版される。

 8月1日といえば、森田知事が麻生総理や国交省と闘いの末に実現させた、川崎と木更津の両市を結ぶ東京湾アクアラインの通行料が3,000円から800円へと値下げされる日でもある。

 就任以降、さまざまなスキャンダルが噴出するなど、お騒がせの森田知事だが、同書には森田氏がアクアライン値下げ構想を実現させるために、麻生総理に直談判した”オフレコ話”も収録されているといわれ、発売となれば総選挙を前に騒動となるのは必至だといえそうだ。ある永田町関係者が明かす。

「新著『逆境力』の内容に関する噂が永田町ではすでに流れ、一部では早くも騒然となっていますよ。聞くところでは、同書では、森田知事が92年に参議院議員として初当選して以降、現役国会議員時代に見聞きしてきた永田町の魑魅魍魎(ちみもうりょう)の実態をバッサリ斬って捨てているというんですよ」

 たとえば、森喜朗 元総理との敵対関係や、泣く子も黙るといわれた自民党幹部からの圧力、公明党との対立、派閥の先輩議員から受けたイジメなどのエピソードも綴られているという。

 だが、森田知事が斬って捨てているのは、それだけではない。森田知事はアクアラインが800円に値下げされるまでの”国交省”官僚との死闘も赤裸々に告白しているため、霞が関でも同書に対する反発は避けられそうにない。

「総選挙で民主党が政権を獲れば、高速道路は無料化されるといわれていますが……。その最中、財源問題などで国交省は揺れに揺れているという矢先に、森田氏が本の中で同省には守旧派がおり、自分のアクアライン構想を長年にわたって邪魔してきた、とブチ撒けているんですからね」(全国紙国交省担当記者)

 また、森田知事の矛先は、地方改革を唱う東国原宮崎県知事や、橋下大阪府知事にも向い、「彼らと自分とは違う。国政を経験して来たものとして、自己宣伝もいいが、”まずは行政が大事だろう”と語り、両知事に挑戦状を叩きつけているという話ですよ。森田知事を含め、東国原、橋下知事は全国知事会の主要メンバーですからね。今後、知事会が行政重視派と県のPR重視派とで真っ二つということにもなりかねません」(全国紙政治部記者)

 お騒がせの森田知事による、国と地方への反撃が始まったと言えそうだ。

 総選挙を前に永田町の内幕本が出版されることで、政界、霞が関、各自治体の書かれた側はたまったものではない。書かれた側からは、”なぜ大事なこの時期に?”と、森田知事に対する嘆きとも悲鳴ともいえる声が聞こえてきそうだ。

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最終更新:2009/07/27 21:17
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