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ハリウッド2大スターが激闘 ! ド派手なエンターテイメント作『サブウェイ123』

Subway123_main.jpg© 2009 Sony Pictures

 男と男の名勝負を描いた作品は古今東西に数多いが、9月4日公開の『サブウェイ123 激突』も、そんな映画のひとつ。デンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタという2大俳優が真っ向勝負を繰り広げるのだ。

 映画の舞台はアメリカ、ニューヨーク市の地下鉄。ペラム発1時23分の列車が1両だけ切り離された状態で緊急停車し、その異変にいち早く気付いた地下鉄運行司令室勤務のガーバー(デンゼル・ワシントン)は無線で連絡を取るが、それに応えたのはライダー(ジョン・トラボルタ)と名乗るハイジャック犯だった。ライダーは仲間を率いて乗客を人質に地下鉄を乗っ取り、ニューヨーク市に対して身代金1000万ドルを要求してくる。ガーバーは行きがかり上、そのままライダーとの交渉役を務めることとなり、2人の男はお互いに顔も見えぬまま、無線を通して腹の底を探り合い、1分1秒を争う中で駆け引きを展開していく。

 1974年の名作サスペンス『サブウェイ・パニック』のリメイクで、メガホンを取ったのは『トップガン』のトニー・スコット監督。主演のデンゼルとは『クリムゾン・タイド』『マイ・ボディガード』『デジャヴ』に続いて4度目のタッグで、この2人の組み合わせを聞いただけでも、映画ファンならスピーディーかつ重厚感たっぷりな骨太エンターテインメント映画を想像できるだろう。

Subway123_sub.jpg

 切れ味の鋭いスコット監督の演出に加え、今回はデンゼルのワントップではなく、ジョン・トラボルタも揃ったツートップ体制。2人のどちらかが欠けても、また、どちらかの存在感が強すぎても作品は成立しなかっただろうが、そのあたりのパワーバランスも絶妙だ。

 2度のアカデミー賞に輝く正真正銘の大物俳優であり、これまでFBI捜査官や警察官、軍人など、その道のプロフェッショナルを演じることが多かったデンゼルが、今回は一介の地下鉄職員という役どころ。今回の役のために体重を25ポンド(約11キロ)増やしたといい、これまでの精悍な雰囲気とは異なる、ただの一市民に過ぎない人間像を作り上げている。

 一方、冷徹非情なライダーを演じたトラボルタといえば、俳優初期こそアイドル的存在だったが、やはり『フェイス/オフ』に代表される強烈な悪役の似合う男。最近は『ヘアスプレー』や『団塊ボーイズ』などでコメディづいていた印象が強いが、今回は久々の悪役で、彼の持ち味ともいえるブチ切れ演技を嬉々として披露。時にデンゼルを圧倒すらして見せる。

 そんな2人の男が互いの頭脳を駆使し、無線ごしに丁々発止の駆け引きを展開する様は、単純なアクション映画にはない緊迫感がある。その直接対決の行方に要注目だ。
eiga.com編集部・浅香義明)

『サブウェイ123 激突』
<http://eiga.com/movie/53205/>

『サブウェイ123 激突』特集
<http://eiga.com/movie/53205/special>

サブウェイ・パニック

こっちのコンビもなかなか

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最終更新:2009/08/28 18:00
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