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芸能

大手プロまで"地下"に参入!? 地下アイドルユニット増殖の真相



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スターダストプロモーションの夏帆も、
小学生時代には「snappeas」なる
アイドルグループのメンバーであった

 弱小事務所が自称アイドルたちをエサにキモヲタから搾取している──そんな地下アイドル業界に、大手プロが参入している。その狙いとは?  スターダストのももいろクローバー、レプロの9 nine、スペースクラフトのキャナァーリ倶楽部を例に、タレント育成システムの今を見る。

 弱小芸能プロ、あるいはフリーの"自称アイドル"たちが、アニメソングのカラオケをバックに小さなライブハウスや路上で歌い踊る。そこに群れ集う、アキバ系の"大きなお兄さん"たち──。これまでの「地下アイドル」にまつわるこんなイメージが、今、少しだけ揺らいでいる。近年、世間にも名の知れた大手芸能プロが、なぜか自社所属のローティーンタレントにユニットを組ませ、「ライブ後にメンバー自らが物販し、そのたびに握手」などといった地下アイドル的な活動を行わせる──という現象が見られ始めているのだ。

 その代表例として今回取り上げるのは、以下の3組。まずは、柴咲コウ、北川景子などを擁するスターダストプロモーションの「ももいろクローバー」。続いて、長谷川京子、マリエ、新垣結衣などモデル系タレントに強いレプロエンタテインメント所属の「9nine」。最後に、栗山千明、黒谷友香、平野綾などを抱えるスペースクラフトの「キャナァーリ倶楽部」。

 これら3組が、どのように"地下アイドル的"な活動を行っているのかについては、後述するが、ここで気になってくるのが、「なぜ大手プロが、業界のスキマ産業"地下アイドルビジネス"をわざわざ展開しているのか?」という点だ。その答えを見出すために、まずはそのランニングコストから見ていこう。

 一般的な地下アイドルであれば、オリジナル曲を持っていたとしても安っぽいアマチュアサウンドになってしまうのが常。しかし前述した3組の楽曲は、メジャーシーンでも通用するほどにクオリティが高い。ならば、そこにかかる費用もそれ相応なはず。CDリリースやライブ活動をオタク相手の"地下現場"で展開したところで、どれだけビジネスとして成立するのか──。この点について、あるレコード会社関係者は、「音楽制作環境のデジタル化により、楽曲制作コストが大幅に下がったこと」を挙げる。

「作詞作曲に30万、アレンジに30万、歌録りのために安いスタジオを1日借りて10万、それにプレスと梱包代を加えても、100万円もあれば、ちょっとしたミニアルバムくらいはできてしまう。インディーズでタレント本人に手売りさせるなら、梱包は本人たちにやらせたっていい(笑)」

 では、地下アイドルの主要な活動の場、ライブにかかる費用については?

「小さなライブハウスなら、チケットが一定枚数以上さばければ赤字にはならない。さらにそこで、CDやグッズを売りさばく。グッズ制作も、大手プロなら安く仕上げる業者のツテもあるでしょう。さらに人件費ですが、マネージャーはグループにつきひとり。ギャラも、このランクのタレントなら給料ではなく歩合制が普通。チケット、グッズ販売の利益を、事務所とメンバーで折半、というところでしょう。要は、初期費用として100~200万程度出すことができる事務所であれば、十分に回していけるんですよ」(同)

 つまり、そもそものランニングコストが一般タレントに比べて低いため、大赤字にはならない、というわけ。だとすれば、次に疑問点として浮上するのは、その"動機"だ。彼女たちが所属するのは大手プロである。テレビなどで大々的なプロモーションを展開することもできそうなものだが......。

「業界のドン・周防郁雄氏率いるバーニングプロダクション一押しのタレントならいざ知らず(笑)、無名タレントをいきなりテレビの目立つ枠に抜擢なんて、大手プロといえど、できるわけないですよ」(大手芸能プロ関係者)

 では、大手プロが地味な"地下活動"を行うことの意味は、どこにあるのだろうか? これに対し、前出の大手プロ関係者は、「次世代を担うタレントを育てる『レッスンの場』として機能しているんですよ」と続ける。


地下アイドルという名のもっとも効率的なシステム


「確かに3社とも大物タレントを抱えていますが、それに続くタレントが順調に育っているかというと、決してそうではない。例えばスターダスト。ドル箱だった沢尻エリカが去り、若手最有望株の北川景子もドラマの視聴率に恵まれない、夏帆はかつての勢いを失いつつある──。そこで、その下の世代を必死に売り込む。前代『三井のリハウスガール』の山下リオ、映画『女の子ものがたり』に出演した高山侑子あたりが、ジュニア世代の一押しでしょう。しかし、それ以外の子にも可能性がないわけではない。だからこそ、歌ものユニットを組ませるんです」(同)

 大手プロは多数の若手タレントを抱えているが、それらのすべての才能を判断するために十分な仕事など、そう簡単には与えられない。そこで、地下アイドルユニット、なのだ。

「歌ものユニットを組めば、表現力、客の前でMCする度胸、グループ内での協調性や押し出しの強さなどが一目瞭然です。その中で切磋琢磨させることで、個々の魅力を見いだす。ユニットの肩書があれば、メディア露出への営業もかけやすいですしね。逆に、力のない子は容赦なく切り捨てます。モノになる子がひとりいればいいんですよ。スターダストの夏帆も、小学生時代には『Snappeas』というジュニアユニットを経て、事務所の一押しに化けました」(同)

 一押しタレントが見えてきた時、いよいよ大手プロのパワーが発揮される。9 nineの最新シングル「Happy×2 Eyes」では、「メイベリンニューヨーク」という化粧品メーカーのタイアップがついた。キャナァーリ倶楽部も、別ユニット「MM学園合唱部」がアニメ『極上!!めちゃモテ委員長』(テレビ東京系)のテーマソングを担当している。そして、前者は川島海荷、後者は小川真奈と、それぞれのユニットの一押しが、確かにフロントでフィーチャーされているのだ。

 一般の地下アイドルに比べて、大手プロ系地下アイドルのメンバーは、さすが美少女揃い。そのライブを、一度ご覧になってはいかがだろうか? 未来のスターが、そこにいるかもしれないのだから。
(さらに詳しい解説は「サイゾー」10月号にて/文=岡島紳士[http://oshinshi.web.fc2.com/])


It's SHOW TIME!! Ver:SAKURA '09" Part.2


センターはもちろん川島海荷ちゃん


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2009.09.30 水  



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