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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.40

“涅槃の境地”のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』

waraukeisatsu1.jpg佐伯刑事(大森南朋)は、警察不祥事の内部告発を決意した津久井巡査
(宮迫博之)の命を守るため、事件の黒幕を追う。金、女、覚醒剤、裏切り……
と角川春樹監督の半生のキーワードが随所に散りばめられている。
©2009「笑う警官」製作委員会

 最後に大笑いするのは、一体誰なのか? 11月14日(土)からポリティカルサスペンス『笑う警官』が公開される。本作は警察小説の第一人者・佐々木譲氏の同名小説を原作としているが、製作と脚本も兼ねた角川春樹監督によってラストシーンは大きく変えられ、二転三転どころか三転四転する驚きの結末が用意されている。角川春樹監督にとっては、『時をかける少女』(97)以来12年ぶり、メジャー作品としては『REX 恐竜物語』(93)以来16年ぶりとなる監督復帰作。また、「150万人動員できなければ、映画製作をやめる」と宣言していることでも注目を集めている作品なのだ。

 札幌のマンションで、”ミス道警”に選ばれたほどの美貌を誇る婦人警官の死体が発見されたことから物語は始まる。容疑者は交際相手だった道警の津久井巡査(宮迫博之)。津久井は覚醒剤を常習し、拳銃を所持している可能性があるため、上層部から射殺命令が下される。上層部の過剰な反応に疑問を感じた札幌大通署の刑事・佐伯(大森南朋)らは津久井の疑いを晴らすため、翌朝までに真犯人を検挙しようと奔走する。まるで、人気海外ドラマ『24-TWENTY FOUR-』ばりのタイムリミットサスペンスだ。

 原作小説『笑う警官』は現在ハルキ文庫で文庫化されているが、単行本発刊時の原題は『うたう警官』。北海道在住の佐々木譲氏がこの小説の題材にしたのは、2003年に発覚した”北海道警裏金事件”である。現職の警察署長、警察官、捜査協力者らが次々と命を断った血なまぐさい事件だ。組織ぐるみによる裏金作りの真相を糾弾された道警は、2004年に2億5,600万円を道に返還するなど、警察組織全体を大きく揺るがした。一連の不祥事が発覚した際に、警察内部の浄化を願って”裏金作り”の実態を証言した警察OBらは、警察社会内で様々な圧力、嫌がらせを受けている。完全なるタテ社会で閉鎖性の強い警察社会では、内部事情を他言すること=”うたう”ことは許されない裏切り行為なのだ。『うたう警官』改め『笑う警官』は、ヤワな監督の手には負えない”桜タブー”が根底にある作品である。そこで獄中体験があり、タブー知らずの男・角川春樹氏の監督復帰となったわけだ。

 オールモンゴルロケを敢行した『蒼き狼 地果て海尽きるまで』(07)のDVDリリース時(2007年8月号)、宇宙の起源の謎について迫った『神様のパズル』(08)の劇場公開時(2008年5月号)と本誌サイゾーで2度にわたって角川春樹氏をインタビューする機会に恵まれたが、噂に違わぬ面白すぎる人物だった。最初の取材では開口一番に「オレには秘密は1つもない。何を聞いてくれても構わない。隠すことは何もない」とのお言葉。インタビュアーとしては、もう痺れるばかりだ。UFOとの遭遇や武神が体の中に入ってきた体験など特異なエピソードに事欠かない角川春樹氏だが、取材する側が気後れしてしまい、その面白さを充分に引き出せないことが多いらしい。

waraukeisatsu2.jpg現場で指揮を執る角川春樹監督。短いカットを
積み重ねてテンポアップを図った今どきの若者
向け映画に背を向け、どっしりとカメラを据え
て俳優たちの度量を試すかのような長回しを
多用している。

 チンギス・ハーンの生まれ変わりであると角川春樹氏が自認していることは有名だが、こちらが「角川春樹会長がチンギス・ハーン役を演じたほうが、『蒼き狼』はもっとリアルな迫力が出たのでは?」と投げ掛けると、その答えがサイコーに奮っていた。「バカいえよ。オレがチンギス・ハーンを演じたら、自分の人生を演じ直すだけじゃないか」。あまりにも痺れる回答に、こちらの体は2~3日間麻痺状態が続いたが。

 2度目のインタビューでも、獄中にいた際に、魂が肉体から離脱して宇宙の中心部まで旅してきたこと、祈祷パワーで大地震が首都圏を直撃するのを回避したことなど、壮大無比なスケールの体験談を語ってくれた。ここまで底抜けに面白い人物は、今の日本の映画界ではまずお目にかかれない。「角川春樹主演、実写版『幻魔大戦』が製作されないものか」と日頃から夢想している自分としては、万が一、『笑う警官』が150万人を動員できなかったら……、と心配でならない。

 観にいくかどうか考えている人は、悩む必要はない。角川春樹氏は製作・脚本・監督の3役だけでは飽き足らず、潜入捜査中の大森南朋と宮迫博之に日本刀を突き付けて脅す、暗黒街のボス役で1シーン出演もしている。大林宣彦監督の爆笑パロディ『金田一耕助の冒険』(79)などでも味のある役者ぶりを見せていたが、角川家のお家騒動や獄中体験を経て、もはや俳優には出せない凄みを放つ存在となっている。また、誰が味方で敵なのか皆目見当がつかない展開は、角川春樹氏自身の実体験が反映されたものだろう。金や地位に目がくらみ、仲間を平然と売ってしまう男たち、女たち。そして、ラストシーン。生きている人間も、死んでしまった人間も、自分の欲望のみに従って人生を全うした者も、社会正義を最後まで貫いた者も、みんなが一堂に会し、静かにジャズに耳を傾けるエンディングは、角川春樹監督ならではの”大団円”、人生の集大成と言えるものだ。このラストシーンを観るだけでも、『笑う警官』は劇場に足を運ぶ価値が充分にある怪作である。

 角川春樹氏がハードルとして設定した”150万人”という数字だが、参考までにいうと、今年上半期にヒットした角川映画『ドロップ』が興行収入20億円突破、観客動員150万人越えを記録している。実弟・角川歴彦氏の手に渡った新しい角川映画に興行成績で破れるようなことになると、角川春樹氏は自身がメディアミックスという手法を編み出すことでカンフル剤を打ち続けてきた日本映画界に「ロング・グッドバイ」を告げることになる。

 だが、角川春樹氏はまったくもって目が離せない、希代のビジネス・エンターテイナーである。ギリギリの状況に自分を追い込み、体を張り続けることで、自身がその状況をいちばん楽しんでいる。最後の最後に大笑いをしているのは、果たして誰だろうか?
(文=長野辰次)

waraukeisatsu3.jpg

『笑う警官』
原作/佐々木譲 製作・脚本・監督/角川春樹 撮影/仙元誠三 出演/大森南朋、松雪泰子、宮迫博之、大友康平、忍成修吾、螢雪次朗、野村祐人、伊藤明賢、鹿賀丈史
配給/東映 11月14日(土)より全国ロードショー公開
<http://www.warau-keikan.com>

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