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「文化保護」のつもりが「文化剽窃」に!?

「日本アニメのセルを使い回し!?」中国下請けアニメ制作会社の実態



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 世界中で快進撃を続ける映画『アバター』。中国も例外ではなく、その興行収入は2月4日までに中国映画界最高額となる約130億円に達し、旧正月明けまでに180億円に達するという公算も出ている。

 しかし、そんな快挙を苦々しく思っているのが中国政府だ。『アバター』3D版は大ヒットのさなか、封切りからわずか3週間で打ち切りとなった。その背景には、"自国の文化保護"を掲げる当局の意向があったと言われている。

 代わりに当局が上映延長を直々に指示したのが、国産アニメ『喜羊羊と灰太狼』だ。『アンパンマン』のような子ども向け勧善懲悪ストーリーで、中国産アニメ初の本格ヒットとなった作品である。 

 こうした上映期間の優遇以外にも、中国当局は国産アニメに対して、あからさまな保護主義政策を打ち出している。2006年9月には、午後5時から8時までのゴールデンタイムに、海外アニメを放送することを禁止。さらにアニメ関連産業には減税措置を実施している。

 しかし、こうした国産アニメ奨励策のもと、オリジナル作品がすくすくと育っているかといえば、全くそうではない。

 昨年9月には、中国の国営テレビ局、CCTV(中国中央電視台)が放映したアニメ『恐竜宝貝』に、『ポケモン』や『ナルト』と酷似したシーンが複数存在することが発覚。同局は「制作会社の責任だ!」と責任を否定している。

 さらに同じくCCTVで放送されていたアニメ『心霊の窓』にも、日本のアニメ『秒速5センチメートル』のパクリ疑惑が浮上。制作会社は、盗作の事実があったことを認めながらも「下請け会社が不正行為を行った」と責任転嫁している。

 "自国の文化保護"を進める一方で、海外アニメの剽窃が進んでいるとは皮肉な話だ。しかし、両作品のほか最近の中国制パクリアニメに共通するのは、ストーリーやキャラクターが盗作されるのではなく、背景や構図がパクられているという点だ。否、パクられているというより、流用されているといった印象さえ受ける酷似ぶりである。

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上が日本のアニメ『秒速5センチメートル』、下が中国の『心霊の窓』。
に、似ている......。

 こうした状況について、あるアニメ制作関係者は話す。

「現在、日本のアニメ作品のCG作業やセル画の作成の7~8割は、中国国内の制作会社に外注されており、もはや中国なしには日本のアニメ産業が成り立たなくなってきています。また、中国のアニメ制作会社も、中間搾取をしたうえで、さらにその下の孫請け会社に仕事を外注している。採算ギリギリで仕事を受注する孫請け制作会社は、中国製アニメを含めた、複数の仕事を同時にこなさなければ生き残れない状況です。コストカットや作業時間短縮のために、日本のアニメ会社に納品したセル画やCG画像が、中国の国産アニメ向けに使い回しされることもよくあります」

 思えば、今をときめく中国最大の家電メーカー「Haier」もIT企業「Lenovo」も、OEM(発注元企業のブランドで販売される製品を製造すること)から世界的ブランドにまでのし上がった経緯がある。こうしたパクリのなかから、いつか日本アニメを凌ぐ作品が出てくる可能性も、決して否定はできないが......。
(文=高田信人)


著作権とは何か―文化と創造のゆくえ


万国共通、ではないようです。


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