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【由利太郎のディープインサイド】vol.17

検察はまだまだ小沢一郎をヤル気!? 新次席検事にあの”大物”が着任

ozawa1216.jpg追求はまだこれから?

 小沢一郎・民主党幹事長周辺へメスを入れるも、結局は同氏の起訴に至らず、その捜査手法・能力への評価が著しく低下したといわれている検察。一度は終止符が打たれたと思われた小沢氏への捜査の今後を占う、驚きの検察人事をキャッチしたのでお伝えしよう。

 法務・検察当局は23日までに、4月に控えていた新年度人事の前倒しを決め、東京地検ナンバー2の次席検事に最高検刑事部の大鶴基成検事を起用する方針を固めた模様だ。着任は3月1日付けの予定。

 大鶴検事といえば、特捜部長経験者。小沢氏の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件について、「小沢起訴」を主張する急先鋒だった。

 検察関係者は「次席検事というポストは、特捜部長を直接指揮する立場にある。検察首脳部は、あくまで小沢氏への捜査を続行するという強い態度をアピールしたもので、与党・民主党を刺激するのは間違いない」と話し、この人事に驚きを隠せないようだ。

 大鶴氏について振り返っておこう。鹿児島ラサール高校→東京大学法学部というエリートコースから検察庁入り。特捜部歴は10年以上におよび、副部長時代に手がけた日本歯科医師連盟事件では、1億円の小切手が橋本龍太郎元首相に手渡しされたことをつかみ、複数の関係者を立件。自民党旧橋下派を事実上の崩壊に導いた。

 また、特捜部長のとき、副部長だった佐久間達哉検事(現特捜部長)と組み、「政商」と呼ばれた水谷建設元会長を脱税容疑で逮捕。その際につかんだ「胆沢ダム」ルートが今回の小沢事件へとつながったことは知る人ぞ知る逸話だ。

「大鶴さんは人一倍、水谷建設に思い入れが深く、その政商ぶりを解明したがっていた。それだけに、2月4日に小沢氏を不起訴にした検察首脳の処分には怒り心頭で、首脳部に『なぜ起訴しないんです!』と抗議を申し入れていた」と前出の検察関係者。

「上層部相手にそれだけ反発したのだから、大鶴さんは地方の検事正に飛ばされるはずだった。それが、一発逆転人事となったんだ。小沢氏の起訴にまで至らなかったことで、一部マスコミや世間から、検察全体が『見込み捜査』『でっち上げ』とまでさげすまされてしまった。首脳部としては、大鶴さんに起死回生の立件を期待したのではないか」(同前)

 民主党内で検察批判が高まるなか、世論調査をみると、小沢氏の幹事長辞任を求める声は依然高く、「事件は終わっていない」という印象を拭えていない。先の長崎知事選での民主党陣営の敗北も、小沢氏への不信感が一因ともいわれる。いまだ霧が立ち込める小沢氏の周辺に対して、党内の自浄作用が働かないと、もしや検察が再び……という事態がやってくるかもしれない。
(文=由利太郎)

小沢一郎 嫌われる伝説

まず顔がなぁ……。

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最終更新:2010/02/24 08:00
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