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「レタッチはあゆだけじゃない!」アラフォーバンドの大掛かり過ぎる写真修整事情

ayuretach.jpg『L(ジャケットA)』(avex trax)

 最近、音楽にまつわるメディア・広告関係者を悩ませている仕事があるという。ミュージシャンの顔やヘアスタイル、体型にまで及ぶ、大掛かりな写真修整作業だ。

 芸能界でも同様の傾向は見られるものの、音楽界は際立って修整志向が強いのだそうだ。あるカメラマンがこうぼやく。

「デジタルカメラの普及以降、肌のくすみやシミはフォトレタッチで簡単に修整できるということで、編集部や制作会社に納品する前に、かならずリクエストされるようになりました。それでも以前は、難しい作業はレタッチ専門の業者が引き継ぐことも多かったのですが、最近はレコード会社や雑誌社の予算も少ないのか、『アゴのたるみを削ってくれ』『目を大きく』など、手間のかかる注文が増えましたね」


 こうした修整作業は、女性ミュージシャンに対して行われるのが一般的だ。専門のレタッチ業者を複数抱えていると言われる浜崎あゆみを筆頭に、三十路を越えた女性ミュージシャンのほぼ全員が何らかの写真修整を行っているのだという。一方、アラフォーとなった男性ミュージシャンの修整依頼も増えており、その作業は困難を極めると雑誌編集者は話す。

「GLAYやL’Arc~en~Cielあたりもほとんどのメンバーが40代に入り、ルックス的にも粗が目立つようになりました。GLAYの場合は体型の変化が大きいので本人たちも半ばあきらめているようですが、ラルクの場合はなかなか大変ですよ。写真ではいつもピカピカの笑顔を見せているメンバーも、撮影現場ではヒゲの濃いオジサン……という落差は否めません」

 実際、GLAY、LUNA SEA、ラルクといった90年代に頂点を極めたバンドのメンバーは、現在もなお当時のイメージを維持しようと必死になっているように見える。

 しかし彼らとて加齢には勝てず、いつまでも美少年でいられないのは明白。問題はどこで大人の魅力ある男性へと変貌を遂げるか、だが――。

「浜崎あゆみの場合、ここ数年は少しずつ修整を減らして年齢相応のイメージに近づいていますが、男性ミュージシャンは意外に往生際が悪い(笑)。肌の調子だけでなく、『体型を逆三角形に』『足を細く』などの無理難題を要求されるケースも増えてきました。時間もコストもかかるので大変です」(前述のカメラマン)

 若さに固執するアラフォー世代のミュージシャンたち。このまま行くと、ツルツル肌のイメージ写真のまま還暦を迎えるバンドマンも登場するのかもしれない。
(文=辻道明)

L(ジャケットA)

やりすぎちゃったね。

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最終更新:2011/02/10 17:56
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