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【アジアカップ現地レポ】ドーハで謎のアジア人が握る寿司を喰らう

sushiasiacup.jpg外国人からすれば、本場、日本の職人が握っているだと思ってしまうのだろう。

 アジアカップに参加中のサッカー日本代表の取材で中東カタールのドーハ入り後20日あまりが経過した。

 日本代表は苦しみながらも決勝進出を果たし、オーストラリアと対戦することになった。そんなわけで、筆者も大事な決勝を前に、景気づけと称して、ホテルの日本食レストランに出向き、現地入り後、初めてのアルコールを口にすることにした。

 寿司と鉄板焼きを売りにする「SAKURA」と書かれた暖簾をくぐると、カウンター席に案内された。この店は4年ほど前に一度来たことがあったが、そのときは確かテーブル席だった。席につくと、カウンター越しに寿司職人が「いらっしゃい!」と迎えてくれた。アジア人ではあるが、発音からして日本人ではなさそうだ。それにしても海外でも中華やコリアンは中国人や韓国人が経営しているのに、なぜか日本食だけは”なんとなくそれっぽいアジア人”がやっているのはなぜなのだろうか。しかも、そんな店では大抵なんとなくそれっぽいものを、日本食といって出しているのだ。

 5年ほど前に行った東欧ウクライナでは、確か「SHICHININN NO SAMURAI」(アルファベットにするとなんとも分かりにくい)という店で、たぬきうどんを注文したら汁さえなく、焼きうどんのようなモノに何か練り物のようなよくわからない具材がのってきたのを思い出す。

 さて、注文した巻き寿司を巻いている職人に出身を聞けば、フィリピンから出稼ぎに来たとのことだった。だが、あちらはこちらが日本から来たとは思っていないらしい。「南? 北?」。朝鮮人と勘違いしているようだ。だいたい海外で間違えられるといえば決まって中国人だが、ここドーハでは違うようだ。

 こちらが日本人だと言うと、フィリピン人の職人は少し恥ずかしそうな表情を浮かべて、「寿司、美味しいですね」と笑って見せた。

 出てきた巻き寿司は普通に美味しかった。ただ、これはカリフォルニアロールだ。

 やっぱり海外での外食といえば、断然、コリアン(中華)>日本食である。さて、注目の決勝戦はどんな結末を迎えるのか? 記者仲間とそんな話で一杯やったドーハの夜だった。
(取材・文=栗原正夫)

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最終更新:2011/01/27 21:00
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