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AKB48版『夕やけニャンニャン』開始のスマホ放送局NOTTVに漂う“終わコン”臭

nottv.jpgスマートフォン放送局「NOTTV」公式サイトより

 4月1日、鳴り物入りでスタートするスマートフォン放送局「NOTTV」。NTTドコモ、フジテレビ、広告代理店・電通などが参画する「mmbi」が基幹放送事業者として始動。月~金曜の午前10時から7時間にわたる生放送番組『notty★LIVE 7時間!』のほか、スポーツ、アニメなども放送し、月額利用料は420円となっている。リアルタイム視聴とシフトタイム視聴双方が可能なのも特徴の「NOTTV」だが、開局前から不安材料が満載のようだ。

「キャリアはNTTドコモ限定で、しかもサービス開始時の対応機種は3月発売のスマホ・AQUOS PHONE SH-06Dと、4月発売のドコモタブレットのMEDIAS TAB N-06Dのみ。その上、視聴可能な地域は、関東、東海、関西、福岡、沖縄のみというあり様。関係各所からは、現時点での立ち上げを危惧する声もあるそうです」(IT系ライター)

 敗戦色濃厚でも、魅力のあるコンテンツがあれば顧客を魅きつけられるのかもしれないが、7時間番組『notty★LIVE 7時間!』は押切もえ、加藤夏希、磯山さやか、宮地真緒、敦士、赤井沙希が出演。宮地と磯山はホリエージェンシー、敦士と赤井がオスカープロモーションという芸能界の悪癖・バーターが露骨に見えたキャスティングだ。そのほか、芸人のAMEMIYAや、やついいちろう司会の番組などが用意されているが、やはり、頼みの綱として出演するのはあの素人アイドル集団だ。

「AKB48が月~金の17時から帯で“部活”がテーマの1時間生番組を担当します。まさに秋元康が手掛けたおニャン子クラブの『夕やけニャンニャン』(フジテレビ系)のAKB版ですね。しかし、出演するのはいわゆる“非選抜”メンバーが中心。SNSサイト・Google+で決定した片山陽加率いる美術部、中村麻里子らの演劇部などが曜日代わりで出演し、秋葉原のAKBカフェから生中継します。『夕ニャン』といえば、終了時には多くのおニャン子メンバーの事務所が決まらず芸能界の生存競争に晒され、ヌードになる者も続出したのは有名な話。今回も番組が大コケして、その悲劇が繰り返されないか不安ですね」(週刊誌記者)

 mmbi代表取締役社長・二木治成氏は「2012年度に100万契約。3年後の2015年度を目安として、600万契約を確保できれば単年度で黒字になるという見通し」と目標を熱弁。同じくドコモ端末のみで視聴可能なエイベックス通信放送運営のBeeTVは開始約2年半で利用者数205万人という数字を見ると、なかなか厳しいプランのようだ。

 テレビ局が参画しながら、テレビを否定するようなシニカルな名前の「NOTTV」。だが、現時点のままでは、ユーザーからは「NOT『NOTTV』」と思われても仕方がないようだ。視聴者のニーズを把握して魅力的なコンテンツを作り上げ、真の「放送と通信の融合」が実現するのか、期待したいものだ。
(文=緒川五郎)

Best Memories

チェキッ娘は大コケ。

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最終更新:2013/09/24 17:57
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