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「週刊新潮」「週刊文春」両御大を早読み!(10月25日号)

週刊誌が「暴力団と政治家」ゴシップ祭り ! 本命は橋下徹 !?

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週刊誌が「暴力団と政治家」ゴシップ祭り ! 本命は橋下徹 !? – Business Journal(10月18日)

「橋下徹公式HP」より

 18日に発売された「週刊新潮」(新潮社)、「週刊文春」(文藝春秋)から、忙しいビジネスパーソンも要チェックの記事を早読み。今週は10月1日に発足した野田第三次改造内閣の面々と暴力団との関係について、両誌がそろい踏みで言及。その内容とは?

 先週号の「週刊新潮」で暴力団との蜜月関係が報じられた田中慶秋法務大臣は、今月12日閣議後の記者会見で「暴力団の宴席で形式的なあいさつをした」ことや暴力団幹部の結婚式で仲人をした事実を認め陳謝。しかし、辞任する意向はないとした。

 対して、新潮は追い打ちをかけた。今週号では「田中慶秋法相の真っ黒な嘘」と題し、新たな情報を掲載している。事の発端となった先週号では、約30年前に田中法相が稲川会系暴力団幹部で右翼団体会長でもあった人物の結婚式で仲人を務め、新年会や忘年会といった宴席にも出席、蜜月関係であったことを報じた。田中法相は先の記者会見中、暴力団との関係は「約30年前」であることを強調していたが、今週号では「15年くらい前まで」新年会や忘年会に顔を出していたとする稲川会系暴力団幹部のコメントを報じている。

 また、稲川会関係者の話として「交通違反のもみ消し」をしていたという疑惑も浮上。警察関係者の話として「田中議員が交通違反の揉み消しをしていたことは間違いありません」とのこと。さらには山口組系暴力団組長と田中法相が「土地転がし」をしていたとも。これまで、ほぼ無名だった田中法相。2代目「疑惑の総合商社」を襲名する勢いで、一気に全国区の知名度となりそうだ。

 ちなみに、田中法相と蜜月関係にあった右翼とその兄貴分だった稲川会幹部は、昨年までに逝去しているが、当サイトの取材でも「田中法相がこの2人と数年前まで宴席などを共にしていた」という情報が出てきている。どうやら、2人の近辺から新潮に情報がもたらされたようだが、「30年も前のことだから不問に付す」という姿勢の民主党も無視できない状況になりつつあるようだ。

■財務大臣にも稲川会の影が……

 一方の「週刊文春」は、新潮に負けじと「田中法相だけじゃない」との打ち出しで、城島光力財務大臣が「暴力団フロント企業に選挙応援を受けていた」と報じている。

 記事によれば、2007年に選挙区を東京13区から、川崎市などがある神奈川10区に国替えして以降「城島陣営は暴力団関係者らしき男たちから嫌がらせを受けていた」という。そこで「稲川会にパイプを持つ政界関係者に相談」。指定暴力団・稲川会の中枢を占める「山川一家の名前が表に出ないような形で、フロント企業の人が城島さんを応援していると、城島さんの周囲から聞かされました」という支援者の声を紹介。

 この「フロント企業の人」の氏名や企業名は記事では仮名となっているが、過去には貸金業を営み、現在では不動産の管理や賃貸、飲食店経営をメインにしている企業だという。また、このフロント企業の登記簿を調べると、役員欄には、今月9日に組織犯罪処罰法違反の容疑で警視庁に逮捕された稲川会のナンバー2の親族やパチンコの裏ロム不正使用で過去に逮捕歴がある人物が名を連ねているという。

「稲川会にパイプを持つ政界関係者」という存在も気になるところ。政界では、今でも表に出せないトラブル処理などを暴力団に依頼することは珍しくなく、裏社会へのパイプを持つフィクサーが複数暗躍していることは永田町では常識のように語られている。だが「一流の政治家は、女性問題同様、そうした裏の付き合いが絶対に表に出ないような危機管理をしている」という、某政治ジャーナリストの指摘もある。立て続けに、暴力団スキャンダルが噴出した野田内閣の“人材不足ぶり”が、こうしたところにも現れているのかもしれない。

■安倍総裁に橋下市長も登場!

 さらに、暴力団と政治家の関係では、今月15日に発売された「週刊ポスト」(小学館)が自民党総裁・安倍晋三氏と山口組系暴力団関係者の男性が一緒に写っている写真を掲載。安倍総裁は「写真を撮影した時の1度しか会っていない。深い関係には全くない」と関係を否定したが、ポストも新潮並みに追い打ちをかけることはできるのか。

 反社会的勢力ではないが、文春では橋下徹大阪市長率いる「日本維新の会」の大スポンサーが宗教法人「生長の家」であり、維新の会と同教団を結びつけたのは大阪市の特別顧問を務める中田宏・前横浜市長であるという注目記事も掲載している。橋下市長といえば、16日に発売された「週刊朝日」(朝日新聞出版)で連載がスタートした、暴力団員を実父に持つ同市長の血脈に迫った「ハシシタ 奴の本性」に噛み付き、朝日新聞及びグループメディアの取材を拒否するという行動に出て、マスコミの顰蹙を買っている。各週刊誌が「政治家と暴力団」スキャンダルで盛り上がる中、“本命”として橋下市長への風当たりはさらに強まるような気もするが、いかに。

 最後に、文春で長年連載されている密かな人気コーナー「淑女の雑誌から」。今回は、複数プレーを楽しんでいたという淑女の告白が目を引いた。こちらも要チェック。ぜひ、両誌をご購読あれ。
(文=本多カツヒロ)

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最終更新:2012/10/19 14:00
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