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「メディア/アイドル ミュージアム」企画展

AKBガチオタ文化人4人衆が語り尽くした『AKB48白熱論争 延長戦』詳細レポート!

 また濱野氏は「例えば、もし今日ここにAKBのことを知らなかった人がいたとして、でも僕らのマジな話を聞いて何だか気になってしまうかもしれない。もしくは握手会に行ってしまう。AKBではそうやって、人間そのものがメディアというか、情報やマジを運ぶメッセンジャーになってしまっている。メンバーもファンもそうなっていて、それがすごく面白い」と持論を語る。これについては宇野氏も「今日僕ら4人を見て『なんでこいつらこんなふうになってしまったんだ』と思ったはず。しかしそこにAKBの魅力があるし魔力がある。気になった時点で、みなさんはAKBにハマる素質がある。きっかけはYouTubeの動画とかでいいので、ぜひ触れてくれたら」と述べた。

 また中森氏は再び宇野氏の議論に立ち返り、「今のハイパーメディアの時代では、“会える”ことに対してメディアのほが情報量的に劣っていることをAKBは教えてくれた。実はAKBはアイドルの初期衝動というか、『会ったらかわいい』というところに戻らせている。そこに至るために高度な情報環境が揃わなくてはいけなかったのが面白い」と述べる。これを受けて濱野氏は「アイドルの弱いところは現場重視だから、現場に行かないと何も分からない。それは逆に言うと、歴史が蓄積しないということでもある。なかなか通史としての歴史が見通せない」と指摘しつつ「だから、今回のミュージアムみたいな形でそれが俯瞰できるのは有意義なこと」とした。

 最後に小林氏がまとめとして「こういう時代だからこそ、AKBを見るとものすごく気が晴れる。AKBに罵詈雑言を言ってる人間たちですら、そのことに生き甲斐を感じるはず。その意味でも宗教」と述べ、改めて今の日本社会とAKBが切っても切れない関係である現状を振り返った。さらに「アイドルの時代がやってきたんだろうと思う。それは日本にとって幸なのか不幸なのかわからないけど、必要な宗教になっちゃったんだ」と総括。AKBのみならず、今回の企画展がテーマとして掲げた「アイドル」全体が担わされたものの大きさを指摘する形で、トークショーはお開きとなった。
(取材・文=さやわか)

最終更新:2013/01/29 12:53
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