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『懺悔 ゴマキの弟と呼ばれて』出版インタビュー

小5で学校に放火、小6でバイク泥棒、中1で校長をブン殴る……“ゴマキの弟” 後藤祐樹の告白

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■あのアイドルとの恋、嫌いだった『夏だぜ!』

──本の中では、ある女性アイドルとの微笑ましくも切ない恋が書かれていますね。

祐樹 彼女との仲は本当のことだし、過去にマスコミで取り上げられたこともあるから、書いても大丈夫だろうと。それに彼女は、自分が初めて長く付き合った女性なんで、書いておきたいと思いました。

──EE JUMPの裏話も面白かったです。最大のヒット曲である『おっととっと夏だぜ!』を、祐樹さんが嫌いだったという話は笑いました。今でもあの曲は嫌いですか?

祐樹 今でも友達とカラオケに行くと、冗談で入れたりする奴がいるんですよ。そうやって仲間内でやっている分にはいいんですけど、そこに知らない人がいたりすると、相当気まずいですね。マジでやめてくれよ、と。

──スナックなどでリクエストされたら?

祐樹 相手が断れそうな人だったら断ります。ちなみに僕、芸能界を辞めたあとに最初に働いたのが、カラオケボックスなんですよ。そこで普通に店員として働いていたんですが、そういうところにはヤカラみたいな客も大勢来るじゃないですか。で、部屋にドリンクを届けに行くと、勝手に『おっととっと夏だぜ!』を入れられていて、「おまえ歌ってけよ! 歌い終えるまで帰さねえぞ!」と絡まれたりすることもよくありました。

──そういうときには?

祐樹 基本的には「ちょっと仕事中なんで」と流していましたが、どうしても断り切れないときには、歌っていました。けど僕、音痴だから、本当に歌うのが嫌いなんですよ。芸能界にいるときも、歌うのが一番イヤな仕事でした。そもそも歌に対しての興味がまったくなかったんで(笑)。

──ベースボールシャツみたいな衣装も嫌いだったと書いてありますね。

祐樹 あれは、ちょっとないなー、という感じですね(笑)。テレビやCDジャケットの衣装はたいてい、つんく♂さんが決めるんですけど、あの方自身の衣装も関西系のコテコテな個性があるじゃないですか。で、周りの関係者も大阪の方なので、つんく♂さんの意見にみんなが賛同していたけど、僕はイヤだった……。その当時、w-inds.とかのダンスユニットが私服っぽい衣装で踊っているのを見て、うらやましく思っていました。

──ソニンさんとの関係も、興味深く拝読しました。あんなにかわいい女性がいつも横にいて、本当に何もなかったんですか?

祐樹 たとえばカップリングの踊りを自分たちで決めるときとかも、ソニンは我が強くて、こっちの意見を全然聞かなくて……。そういう小さい不満が積み重なっていたので、恋愛感情はまったくなかったですね。EE JUMPはもともと3人いたんですけど、デビュー前に1人抜けて。で、ソニンは僕よりも4つ年上だから、「私がしっかりしなくちゃ」っていう気持ちも強かっただろうし、そこに我の強さも重なって、こっち的にはもうウンザリみたいな(笑)。当時は僕も幼かったから、ソニンの苦労をわかってあげられなかったですね。

──それやこれやの不満が爆発して、やがて祐樹さんは逃走。そして芸能界引退のきっかけとなるキャバクラ事件へとつながるわけですね。そのへんの詳細は書籍をご覧になっていただくとして、祐樹さんは昔から、抑えつけられると反発したがる性質なのでしょうか?

祐樹 かもしれません。ずっと自由がなくて、自由を求めた結果、マネジャーをぶっ飛ばしたりとか、そういうことになっちゃって……。

──マネジャーは女性ですよね?

祐樹 そうです。

──なんというか、結構女性を殴っていますよね。今は大丈夫ですか?

祐樹 はい、大丈夫です。あのときのことは大変申し訳なく思っています。

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