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Surface Pro、ノートPC並み実現でタブレット勢力図への影響は?

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Surface Pro、ノートPC並み実現でタブレット勢力図への影響は? – Business Journal(6月6日)

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 5月29日、Surface Proの国内発売が発表された

 マイクロソフトが5月29日、自社のOS・Windows 8を搭載したタブレットSurfaceの新機種・Surface Proを、6月7日、日本国内向けにリリースすることを発表した。3月に発売したSurface RTに数カ月遅れての発売となるが、Surface Proは北米市場ですでに3月にリリースされている。ちなみに、ProはRTと同じく10.6インチのフルHD解像度ディスプレイを搭載している。

 日本市場向けモデルの1つのポイントとして、北米モデルの記録メディアが64GB、128GBのSSDなのに対して、128GB、256GBと大容量化している。ちなみに128GBモデルは9万9800円、256GBモデルは11万9800円。ただし、RTと異なってキーボードカバーは別売りになる。

 普通のノートPC並みのキータッチを持つ「タイプカバー」は、オプションで1万980円。タイプカバー込みの256GBモデルで13万円程度というのは、タブレットとしては高価に感じるかもしれない。しかし、そのストレージ容量の大きさとOffice Home& Business 2013をプリインストールしていることを考えれば、リーズナブルとさえいえる。

●RTとProの大きな違いとは?

 さて、同じSurfaceでも、RTとProは大きく性格が違う製品だ。その決定的な違いがCPUだ。RTでは、Nexus 7など一般的なタブレット製品が採用するARM系CPU・Tegra 3を搭載するのに対して、Proはパソコンと同じインテル系のCore i5プロセッサーを搭載している。ARM系は低発熱、低消費電力という強みがあるものの、逆に処理能力ではCore i5が圧倒的に優れている。これがRTとProの性格を分けている要素だ。

 また、ボディの厚み、重量も大きく異なる。これはCPUの発熱の問題が大きいのだろう。発熱が大きなProではボディが厚く、重い。これに対して、RTはタブレットとしては普通のサイズと重さを持っている。

surfacepro0605_atumi.jpgタブレットにしてはやや厚いボディのSurface Pro

 Proの重量は実に約907gで、RTの約675gを大きく上回る。ちなみにiPadの重量はWi-Fiモデルで652gなので、RTと大差ない。ボディサイズはProは約275×173×14mmであり、RTが275×172×9 mmなので、縦横はほぼ同じだが、5mmだけProが厚い。

 この重さとサイズの違いは、ProとRTの手で持った印象を大きく変えている。Proを普通のタブレットのように気軽に使うのは、日本人にはやや難しい印象がある。

 さらに消費電力が大きいため、Proは駆動時間が短い。実働で4時間程度というのは、タブレットとしては極めて短いといえる。一方RTは公称約8時間で、1日の仕事時間をカバーできそうなのと対照的だ。とはいえ、この駆動時間はタブレットとしては短いが、ノートパソコンと比較すれば十分に長い。

●ビジネスユーザー広がりの予感

 それでは、Proに長所はないか? というと、そういうわけではない。パソコンと同じCPUを搭載したおかげで、処理能力もパソコン並みだし、OSにWindows 8 Proを搭載し、パソコンのWindows 8のプログラムが動作する。他のタブレットとの決定的な違いはここにある。Windowsパソコンの仕事環境を、そのままタブレットに移行することができるのだ。また、タイプカバー(キーボードケース)は普通のノートPC並みのキータッチを実現しているので十分に仕事に使える。

surfacepro0605_desktop.jpgWindowsプログラムが動作するデスクトップモード

 そして、日本市場にだけ投入される256GBのSSDストレージのおかげで。より多くのデータを持ち運ぶことができ、仕事でも実用的に使える。そのため、Surface Proのメインターゲットはビジネスユーザーとなるだろう。ビジネスユーザーにすれば、重いノートパソコンよりも軽量なタブレットのほうが持ち歩きやすい。Surface Proのタイプカバーを加えた重量は、軽量なノートPC並みなのだ。

 そして、パソコンとして使えるのに加え、必要があればMetroインターフェースでタッチ操作で使えるアプリを使ったり、人にデータを見せるのもやりやすい。まさにビジネスマーケットにはうってつけと言える。現在、Windowsノートパソコンを使っている人には、Surface Proは魅力的だろう。Surface Proはビジネス向けに圧倒的な強みを持っている。

surfacepro0605_pen.jpg付属のデジタルペンでタッチ液晶に絵を描くこともできるSurface Pro

●タブレット市場の勢力図はどう変わる?

 このSurface Proの登場で、タブレット市場の勢力図はどのように変わるだろうか?

 まず、最大勢力であるiPadは、キーボードケースを組み合わせて仕事に使っている人も多いと思うが、こうしたユーザー層には、処理速度や動作するプログラムのおかげで、Surface Proが魅力的に見えることだろう。とはいえ、この層はあくまでiPadユーザーの一部で、多くのユーザーはメールやSNSを気軽に楽しんだり、情報検索したりするのが大半だろう。彼らはSurface ProではなくSurface RTでカバーするのがマイクロソフトの戦略だろう。

 それでは、Androidタブレットはどうだろうか? 

 Androidは7インチのNexus 7がヒットしているが、10インチサイズのタブレットではヒット作があまりなく、Surface Proと争うタマがない。ソニーモバイルのXperia Zなどは比較的成功しているが、その方向性は主にAV用途などで、趣味的に使われるものなので、ビジネス志向のSurface Proのライバルにはなりにくいだろう。

 総合すると、Surface Proはビジネスのためにタブレットを使いたいユーザー、そして、さらにウルトラブックなどの軽量なWindowsノートPCの市場に食い込むことが予想できる。特に10インチ級タブレットのビジネス向け市場では、大きなシェアを取る可能性があるのではないだろうか?
(文=一条真人/フリーライター)

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最終更新:2013/06/07 15:24
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