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【散歩師・朝井がゆく!】vol.21

ぼっち参戦も可能! 大人が本気で遊ぶ美術館『おもちゃ美術館』

omo9.JPG独楽を回してボウリングをするおもちゃ。
omo10.JPG中国のパズル。球体を組み合わせてピラミッドを作る。

 そして、最後にして最大のおもちゃ部屋「おもちゃの森」。入った瞬間、ふわっと木の香りに包まれるこの空間は、木のおもちゃを通して森林浴をする部屋だ。木の人形や積木、楽器などの正統派に混じって、箱いっぱいに詰まったそろばんの玉のコーナーが……! おもちゃの美術館なのに、なぜそろばん? と冷静になった今となっては思う。だが、そろばん玉を前にしたときは、それどころではなかった。そろばんの玉といえば、触り心地に定評がある。誰しも、そろばんの玉の一粒一粒をこう、指の腹でツルツル撫でたこと、あるでしょう? あのツルツルが、箱の中に10万個も詰まっているというのだ。干し草のベッド、ねこバス、と並んで、10万個のそろばん玉の中に手を入れるのは憧れの体験なのだ。

 そろばん玉の中に、そろばんの枠を入れ、ガサガサと左右に動かし、そろばん作りの過程の一部も体験できる。玉をたくさん拾うには、枠を左右に動かす際に八の字を描くようにするといいそうだ。

omo11.JPG永遠にこのツルツルの中にいたい。
omo12.JPG特大サイズのそろばんもあった。

 そろばんで気持ちが高ぶりすぎて、すっかりクライマックスのような口ぶりになってしまったが、本当のクライマックスはこちら、「木の砂場」である。館内のエース的存在で、これ目当てに来るお客さんも少なくない。北海道産の木で作られた丸い楕円形のボールが2万個敷き詰められた“砂場”。

omo13.JPG座るもよし、寝るもよし。埋まるもよし。

●もり度
★★★★★
 盛りだくさんの『東京おもちゃ美術館』、外せないのは「おもちゃの森」。他は、和モノが好きなら「おもちゃの街 赤」、変わり種が好きなら「おもちゃの街 黄色」へ。「ゲームの部屋」以外は一人で遊べるおもちゃが多いため、ぼっち参戦も可能。
(取材・文=朝井麻由美)

●「東京おもちゃ美術館」
<http://goodtoy.org/ttm/>
新宿区四谷4-20 四谷ひろば内。丸ノ内線四谷三丁目より徒歩7分。開館時間は10:00~16:00、木曜休館。入館料は子ども500円(3歳~小学生)、大人700円(中学生以上)。なお、「おもちゃ工房」のおもちゃ作り体験は、土日は予約制、平日は午後ならいつでも参加可能。なお、’13年11月に沖縄県に姉妹館「やんばる森のおもちゃ美術館」( http://goodtoy.org/ttm/curator/yambaru.html )が設立される予定。

◆「散歩師・朝井がゆく」過去記事はこちらから

最終更新:2013/08/30 16:04
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