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『寫眞館/陽なたのアオシグレ』1日限定上映会に潜入! 両監督への独占インタビュー

オタクに”なるほど”面白い! オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

1310_shashin_hinata1.jpg一日限定上映会で大成功を収めた『寫眞館』のなかむらたかし監督(写真左)と『陽なたのアオシグレ』の石田祐康監督(写真右)。

 去る2013年10月13日(日)、池袋シネ・リーブルにおいて、スタジオコロリド制作の二作品、『寫眞館』と『陽なたのアオシグレ』の1日限定上映イベントが行われた。

 両作品とも15分強の短編アニメーション。『寫眞館』は、明治から昭和にかけての激動時代を通じて、ある写真館の店主と一人の女性の交流を描いた作品。『パルムの樹』で監督、『AKIRA』で作画監督を務めたなかむらたかし氏が監督・脚本・原画を担当する。

『陽なたのアオシグレ』は、妄想がちで内気な少年が碧眼の少女に想いを伝えようと奮闘する恋物語だ。2009年に自主制作の『フミコの告白』が文化庁メディア芸術祭優秀賞、次作『rain town』でも同新人賞を受賞した注目の新進作家・石田祐康氏が監督・脚本。石田監督は今作が初の商業作品となる。

 約35分間の作品上映の後に行われたトークショーでは、アニメ評論家の藤津亮太氏を進行役に、ベテランらしい落ち着きを見せるなかむら監督と若干緊張気味の石田監督が制作秘話を語った。

「(短編であっても)長い時間の中でキャラクターたちが作り出す物語を描くのが好き」というなかむら監督は「小さな写真館が時代を見つめ続ける」という『寫眞館』のテーマに対し、時間的に大きな舞台を用意したという。その狙いは的中し、20分弱の作品内には明確に現れないながらも、日本の近代とそれに翻弄された多くの人々の人生を感じさせる作品となっている。

 他方、『陽なたのアオシグレ』が初の商業作品となる石田監督、自分がやりたいことと商業的な部分の距離に悩んだというが、最終的に「素直に、大学時代から作りたいと思っていたさまざまなアイデアをごった煮」にしたと語る。作品を観ればわかるが、その言葉の通り、作品終盤、白鳥のスカイアクションや空飛ぶ電車の躍動感に溢れた表現には、ムズムズしつつドキドキするような若々しい感性が詰め込まれていた。

 お互いの作品の感想について、なかむら監督からの「(『陽なたのアオシグレ』は)若く勇気があるが、同時に幼児性が気になった」という辛口のコメントに会場は一瞬ヒヤッとしたが、映像表現は「相当なもの」とその才能を高く評していた。『寫眞館』について石田監督は「若い人には作れない、高いレベルの作品」とコメント。「幼児性」という指摘には、「若気の至りの部分はあるけど、幼児性もなんでも使ってやろうというところが自分たちの世代にはある」と若さゆえの気概を示した。

 スタジオコロリドにて同じ場所で制作を進めたという両監督だったが、アニメ制作方法の違いを問われると、なかむら監督から「僕もCGを使ってみたいので(『陽なたのアオシグレ』に)嫉妬しました(笑)」と発言。石田監督からは、制作スタッフはイラスト投稿SNS「pixiv」で募集してプロ経験がほとんどない人も起用した、という秘話が明かされた。

●なかむらたかし&石田祐康・両監督の独占インタビューは続きから!
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最終更新:2013/10/23 14:00
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