ジャニーズとEXILE、2大男性グループ帝国の共通点と違いとは?
2013/10/28 09:00
リアルサウンド
かねてから日本の芸能界では「ジャニーズ以外の男性アイドルグループは成功しない」と言われてきたが、EXILEの場合は「アイドルではなくダンスパフォーマー」という立ち位置をアピールして“大人の事情”もクリアした上で、ジャニーズの方法論をしっかりと学んだというのだ。もっとも、ここ数年はEXILE独自のビジネスモデルが回り始めている、と前出の記者は指摘する。
「ジャニーズがあくまでもピラミッド構造の上位に位置する人気グループの育成に力を注ぎ、そこで収益も稼ぐのに対し、EXILEは“トライブ”と称する組織全体で利益を上げるシステムを作ろうとしています。たとえば『EXPG』というダンススクールを全国各地に開き、中学ダンス必修化の後押しもあって、在籍人数がすごく伸びている。卒業生が女性グループE-girlsに加入するなどプロのパフォーマー育成組織の面もありますが、地域ごとに発表会を行ったりして、徐々に“ヤマハ音楽教室”のような存在になりつつあります」
ジャニーズが男性若手グループに特化しているのに対し、EXILEが近年女性グループの育成に力を入れているのは、ダンススクールの潜在顧客が主に女性であることとも関係がありそうだ。全国に張り巡らされた教室ネットワークと上部組織――茶道や華道の家元制度を連想させるシステムだが、EXILEグループの総帥HIROが“家元”の座に着くのも時間の問題といえそうだ。
(文=松下博夫)
最終更新:2013/10/28 09:00
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