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BiSメンバーが全裸写真公開へ 彼女たちはなぜ過激なパフォーマンスを続けるのか
2013/12/12 09:00
リアルサウンド
また、BiSとその運営側には、特殊な関係性が見られるという。
「BiSのパフォーマンスは、彼女たちが発案しているわけじゃないところも特徴的ですね。運営側が『こういうことできる?』って過激な提案をして、彼女たちがそれでも『やります!』って食らいつく姿勢を見せるという関係性があります。メンバーのプー・ルイは最初ソロ活動からスタートしたのですが、『やりたい歌をやっても、客がほとんどいないっていう状況が一番つらかった』といった趣旨の発言をしています。彼女たちにとっては、たとえイロモノ扱いされたとしても、ちゃんとファンがいて、シーンの一旦を担っているほうがずっと幸せなのでしょう。確かに飼い殺し状態のアイドルよりはずっと健全だと思います。BiSは普通のアイドルがやらないようなことだけに挑戦していますが、そのパフォーマンスはほかのアイドルが二番煎じで真似をしたからといって面白いわけじゃない。彼女たちはそれを知っているからこそ、覚悟をもって過激なパフォーマンスをやり遂げようとしているんだと思います。その姿勢には、倫理観を揺さぶられるものがありますね」
アイドルが多様化し、さまざまなコンセプトを持ったグループが溢れる昨今。BiSが進む方向性は、アイドルシーンのみならず、音楽シーン全体に「表現とはなにか」を問いかけているのではないだろうか。来年の“解散”に向けて、BiSはどんな活動を展開するのか、心の準備をして見届けたい。
(文=編集部)
最終更新:2013/12/12 09:00