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2013年サッカー界を総括!

「サッカー界周辺が犯罪者だらけに……」J3スタートも2014年に立ち込める暗雲

■窃盗罪でJ2の現役選手が逮捕

 そんなサッカー界に追い討ちをかけるように、今度は現役選手が犯罪に手を染めてしまう。J2のザスパクサツ群馬の後藤涼が、ブーツ2足約15万円相当を盗み、転売していたことが10月になって発覚した。サッカー関係者たちは、後藤の事件の裏にこそ、サッカー界の闇があるという。

「後藤の年収は800万円近くあったというウワサもありますが、そんなにもらえているわけありません。J2中位以下の選手たちの目標は、1000万円に近付けること。プロなのに、それくらい薄給でプレーしているんです。なぜ給料が安いのかといえば、理由は簡単。クラブにお金がないからです」

■Jリーグ10億減収 1ステージ制から2ステージ制へ

 そのジリ貧ぶりを象徴しているのが、Jリーグ事務局の「来季は10億円の減収になる。なので、2015年から2ステージ制にして、チャンピオンシップを開催し、テレビ局から10億円をもらいます」宣言である。官僚の言いなりになって特定秘密保護法案を通す政治家のように、テレビ局だけを見たJリーグ事務局の動きに、サポーターは大激怒。各地で「2ステージ反対」「Jリーグ幹部は辞任せよ」の横断幕が掲げられた。この大抗議を受け、Jリーグ幹部は弁明に追われるが、納得できる説明にはほど遠い。まるで国会答弁のようだった。

■「週刊サッカーマガジン」が月刊に

 信頼を失うJリーグ、その親ともいえる日本サッカー協会(JFA)と蜜月の関係を築いてきた雑誌「週刊サッカーマガジン」(ベースボール・マガジン)が、月刊になることが発表された。とあるサッカーライターによると、2010年くらいから記事よりも広告の割合が増えていたため、廃刊になるのではないかというウワサが流れていたという。なんとか立て直しを図ろうとしたものの、ついに週刊をあきらめ、月刊として残すことにしたのだろう。だが、それをも危惧する声がある。

「宮本恒靖が編集長となると、まず批判的な記事は書かない。インタビュー中心でやるとしても、『Number』(文藝春秋)があるし、ビジュアル重視となると『サムライサッカーキング』(講談社)がある。結局、進みたい道が見えてこないから、3~4回は売れるだろうが、続かないのでは」(サッカーライター)

■総論~2014年は本厄か?~

 セレッソ大阪の柿谷曜一朗のブレークなど明るい話題もあったが、このように振り返ると、今年はサッカー界にとって厳冬だった。なにより、サッカーに関わる人間が、犯罪者として扱われるケースが増えたことに、JFAやJリーグは警笛を鳴らすべきだろう。あるサッカー指導者は、J3がスタートする来年は、それが増加傾向になる可能性があると喚起する。

「今まではプロになれる枠は限られていたので、10代でまだ才能が開花していない選手は、大学4年間での結果が求められてきた。その中にはドロップアウトしたり、それこそ犯罪に手を染めてしまう人間もいたが、今では名ばかりのプロチームが増えたため、そういう選手でも簡単にJリーガーになれてしまう。JFAやJリーグが何か手を打たないと、大変なことになる」

 2014年が本厄の年になるのを防ぐためにも、まずはブラジルW杯での日本代表のグループリーグ突破が必須になる。2006年にジーコ監督率いる日本代表が惨敗した後、日本サッカー界が極寒になってしまったことを忘れてはいけない。
(文=TV Journal編集部)

最終更新:2013/12/31 12:00
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