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お笑い評論家・ラリー遠田の『2013年お笑い総決算!』【賞レース編】

wro2013.jpg吉本興業 芸人プロフィールより

 2013年のお笑い界をさまざまな観点から振り返っていきたい。まずは2013年のお笑い賞レース戦線についてまとめてみよう。この1年に行われた、主なお笑い賞レースの結果を以下に列挙する。

【1月】『ABCお笑いグランプリ』優勝:ジャルジャル

【2月】『R-1ぐらんぷり』優勝:三浦マイルド

【3月】『NHK上方漫才コンテスト』優勝:ウーマンラッシュアワー
『オンバト+』チャンピオン大会 優勝:トレンディエンジェル

【4月】『上方漫才大賞』大賞:千鳥、奨励賞:テンダラー、新人賞:プリマ旦那

【7月】『お笑いハーベスト大賞』優勝:夜ふかしの会

【9月】『キングオブコント』優勝:かもめんたる

【10月】『NHK新人演芸大賞』大賞:学天即(演芸部門)、鈴々舎馬るこ(落語部門)

【11月】『MBS漫才アワード』優勝:吉田たち

【12月】『THE MANZAI』優勝:ウーマンラッシュアワー

 最初に目につくのが、『NHK上方漫才コンテスト』『THE MANZAI』の2冠を達成したウーマンラッシュアワー。『THE MANZAI』では、予選1位通過を果たし優勝候補の筆頭と言われていた彼らが、見事に期待に応えた。それぞれの個性を生かしたハイスピード漫才で圧倒的な力を見せつけて、千鳥、NON STYLEの猛追を振り切って優勝を果たした。

 ウーマンラッシュアワーの村本大輔は、平気でファンに手を出す「ゲス芸人」キャラが認められ、バラエティでも活躍中。『THE MANZAI』優勝をきっかけに、2014年はさらなる飛躍が期待できそうだ。

 ただ、ウーマンラッシュアワー以外の賞レース覇者の顔ぶれを見ると、例年よりも地味な感じは否めない。例えば、昨年(2012年)は『R-1ぐらんぷり』優勝のCOWCOWの多田健二、『NHK新人演芸大賞』優勝のうしろシティ、『キングオブコント』優勝のバイきんぐなどが、その後も活躍して売れっ子になった。

 だが、今年それなりにテレビに出ている印象があるのは、『上方漫才大賞』の千鳥と『キングオブコント』優勝のかもめんたるだけ。それ以外の芸人はまだまだこれからが勝負といったところ。たとえ激戦を勝ち抜いて賞レースを制しても、そこはまだスタート地点に過ぎない。本当の戦いはそこから始まるのだ。

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