エビ中、メンバー3人“転校”の衝撃 リーダー不在のグループが直面する課題とは
リアルサウンド
【リアルサウンドより】
私立恵比寿中学(以下、エビ中)の瑞季(16)、杏野なつ(16)、鈴木裕乃(15)の3人が来年4月に脱退することが12月26日、USTREAMの公式チャンネル『ebichu TV』の生放送で発表され、ファンたちに衝撃を与えている。エビ中は4月15日に初の東京・日本武道館単独公演が決まっており、その晴れ舞台が現メンバーでの最後のステージとなる。3人は女優への転身を目指すとともに、学業に力を入れるという。また、杏野は2014年の1月から4月上旬まで、英語を学ぶために海外留学をするとのことだ。
AKB48やモーニング娘。のような「グループアイドル」にとって、メンバーの卒業(エビ中の場合は「転校」とされる)は、決して珍しいものではない。しかし、今回のエビ中のケースでは、意味合いが異なってくるという。その理由を、エビ中を活動初期から追い続けている芸能ライターの吉田敏郎氏に訊いた。
「エビ中は、インディーズ時代に初代リーダーの宮崎れいなが転校して以来、ずっとリーダー不在のグループとして活動してきました。2012年5月のメジャーデビュー以降は、今の9人でフラットな関係性を築き、それぞれキャラクターを確立しています。たとえば瑞季は、今のメンバーでは一番の古株で、ダンス部長でもありました。しかし自分から前に出ていくタイプではなく、どちらかというとみんなを見守るような立ち位置でした。また今回、海外留学することを発表した杏野は、メンバーに話題を提供するのが上手い機転が利く子です。進学や留学を考えていたというのも、納得できるものがあります。鈴木裕乃は正統派美少女でしたが、ダンスや歌があまり得意ではなく、自分がアイドルであることに対し、葛藤を抱えているような面がありました。しかし、そういう繊細さもまた魅力だったのです。エビ中は、ある意味ではそれぞれ支え合うことで成り立っていて、誰かが辞めた後、簡単に穴埋めできるタイプのグループではなかったので、今回の発表はファンにとって驚きだったのではないでしょうか。メンバー数が一気に2/3になるわけですから、その喪失感は大きいはずです」
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