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27年ぶりに『ロボコップ』が帰ってきた! 往年のファンの反応は……?

rc_main.jpg(C)2013 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. and Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved./配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

 3月の映画興行は、米アカデミー賞授賞式の波及効果を狙ってか、ノミネート作品以外でも個性的な洋画が続々と登場する印象だ。今週は、どちらかといえばあまりアカデミックでない、肩を張らずに気分転換できるハリウッド製娯楽作を2本紹介したい。

 『ロボコップ』(公開中)は、娯楽大作の巨匠ポール・バーホーベン監督によるSFアクション『ロボコップ』(87)を、ブラジル出身の新鋭ジョゼ・パジーリャ監督が最新のVFXを駆使してリメイクした作品。2028年、デトロイトの勤勉な警察官アレックス(ジョエル・キナマン)は、犯罪組織に仕掛けられた爆弾で瀕死の重傷を負う。しかし、軍や警察へのロボット配備をもくろむ巨大企業オムニコープにより、アレックスの失われた身体部分はハイテク機械で再建され、ロボコップとして復活。超人的な戦闘力と情報処理能力で凶悪犯を次々検挙し、街のヒーローになったロボコップだが、オムニコープ、犯罪組織、汚職警官らの思惑が交錯し、危機に直面する。

 オリジナルは世界的な大ヒットを記録し、2本の続編とドラマやアニメのシリーズも作られた。ものまねのネタにもなったロボコップの特徴的な動きと動作音が、デザイン的に洗練された本作でも再現されているのはうれしいポイント。共演陣はゲイリー・オールドマン、サミュエル・L・ジャクソン、マイケル・キートンと、スーパーヒーロー物でよく見かける顔が並ぶのも楽しい。

 『ドン・ジョン』(3月15日公開、R15+)は、の若手人気俳優ジョセフ・ゴードン=レビットが初監督・主演を務めたラブコメディ。鍛え上げた身体に甘いルックスで、夜ごと違う美女を“お持ち帰り”するジョン(レビット)。それでも満足できず、日々ネットでポルノを見ては自慰にふけっていた。そんな頃、セクシーな外見と裏腹に堅実で映画のような恋愛を求めるバーバラ(スカーレット・ヨハンソン)と、気取らない性格で率直に話しかけてくる年上のエスター(ジュリアン・ムーア)という、対照的な2人の女性と出会う。

 『(500)日のサマー』(09)、『50/50 フィフティ・フィフティ』(11(など、ナイーブな好青年の印象が強いレビットが、初メガホン作では自ら既成イメージを打破するかのように、マッチョなプレイボーイを熱演。ネットや映画など、メディアに依存し虚構に理想を求めがちな現代人のエピソードを重ねつつ、他者とのコミュニケーションを通じて成長するという普遍のテーマを描いた。ヨハンソンは出演作史上最高にセクシーな役どころで、着衣でのじらしプレイなど笑える場面もふんだん。冒頭ではエッチな青春映画の傑作『初体験/リッジモント・ハイ』(05)のフィービー・ケイツが引用されていて、懐かしさを覚える大人の映画ファンも多いだろう。
(文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉)

『ロボコップ』作品情報
<http://eiga.com/movie/58260/>

『ドン・ジョン』作品情報
<http://eiga.com/movie/78134/>

最終更新:2014/03/14 21:00
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