日刊サイゾー トップ > その他  > ワンオクTomoya、POLYSICSヤノ、MERRYネロ……実は凄腕なドラマーたち6選

ワンオクTomoya、POLYSICSヤノ、MERRYネロ……実は凄腕なドラマーたち6選

20140324-oneok-thumb.jpg

ONE OK ROCK『人生x僕= (通常盤)』(A-Sketch)

【リアルサウンドより】

 ドラムはギターのように“バンドの花形”と呼ばれることの少ないポジションかもしれない。

 しかし、我が国のロックシーンにおいては、壮絶なドラミングで見る者を熱狂させたX JAPANのYOSHIKIや、Zi:KILL、Die In Cries、L’Arc-en-Cielと一時代を築いたバンドを千手観音のようなプレイで渡り歩いたyukihiro、そしてシンプルながらも野性的なリズム、キレのあるテクニックでリスナーを魅了したBLANKEY JET CITYの中村達也など、多様なスタイルを提示してきたドラマーも多い。

 構造上、単純な打楽器である。しかし単純であるからこそ、自由度も高く、その人なりが良く現れるとも言えよう。バンドにおいてもテンポとテンションを左右する重要な役目でもある。

 今回はそんなバンドの要でもあるドラマーを様々なスタイル、ジャンルの中から「隠れた名手」ともいうべきドラマーを紹介していきたい。

スタイリッシュなドラマー3選

アグレッシヴなパワーヒッター Tomoya(ONE OK ROCK)

ONE OK ROCK – Deeper Deeper [ONE OK ROCK 2013 “Jinsei × Kimi =”TOUR LIVE&FILM]

 その温和なルックスとは裏腹に大きく振りかぶったショットは一音入魂、まるでパワーヒッターのようであり、外国人ドラマーを彷彿とさせるアグレッシブなドラミング。

 力任せに叩けば大きい音が出るものでも無く、そもそも大きい音と力強い音は全く別。そんな“鳴らし方”をちゃんと知っていると思わせる説得力。学生時代は吹奏楽部でパーカッションを担当、音楽専門学校でドラムを専攻。なるほど、基礎が出来ている。型にハマらないロックの世界では人に教わることを良しとされないことだってある。だが、その基礎があった上で自分なりの持ち味を出すことが出来るのなら、まさに鬼に金棒、いや、金棒ではなく鉢、スティックか。

 今最も勢いのあるバンドのひとつとして、「日本にもこんなドラム叩くやつがいるんだぞ」と胸を張って言える、そんな誇らしさを感じるドラマーである。

クリックアンドロイド ヤノ(POLYSICS)

POLYSICS 『Live Blu-ray 『MEMORIAL LIVE OR DIE!!!』ダイジェスト』

 すらっと伸びた背筋、腋を締め、的確に繰り出されるリズムは、そのバイザー(サングラス)に隠れた表情と共に、人間味すら忘れてしまうほどの正確さ。シーケンスフレーズと一体化するドラミングは、“忍び”を思わせるほどの軽やかさで、時にどれが打ち込み音であるか解らなくなることだってあるほどだ。

 ヴォーカル、ハヤシのハイテンションなステージングも魅力のバンドであるが、いつだって冷静さを失わずにリズムキープする姿は「常にメンバーの背中を見ている」ドラマーというバンドの監督的ポジションを1番年下ながら解っているようで頼もしく見える。

 そんな冷静沈着、クールなヤノもバンドが3人体制となってからはギターを片手に、フロントに躍り出るという新たなキャラ開拓もしているようだ。そんな“芸風”の拡がりを含め、今後も目が離せないドラマーなのである。

ヴィジュアル系の暴走機関車 ネロ(MERRY)

LIVE DVD『MERRY VERY BEST 20121130 赤坂BLITZ ~Special 2night【黒い羊】~』45秒SPOT

 畳みかけ、捲し立てる、一度観たら忘れられなくなるようなタム回し。熱が入り過ぎて、時として我を忘れるかのように狂い叩く。ただそれはアンサンブルの乱れというわけではなく、バンドとしての狂気を呼び起こすスイッチなのかもしれない。細かい技術云々がどうでも良くなるくらいのねじ伏せる力があるのだ。

 上手いと言われるドラマーは数多く居るだろう。しかし、プレイを見ただけで、音を聴いただけで「ネロのドラム」と解ってしまうようなドラマーはそうそうお目にかかれるものではない。誰にも真似することのできない「オンリー・ワン」。それはロックドラマーとして、プレイヤーとしての理想の完成形の一つだ。

12
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『24時間テレビ』強行放送の日テレに反省の色ナシ

「愛は地球を救う」のキャッチフレーズで197...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真