日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 上島竜兵が現代版・寅さんに!?
『上島ジェーンビヨンド』公開直前座談会

サイテー男・上島竜兵が力説「『上島ジェーン』は、現代の寅さん(のヒドいバージョン)である」

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野呂 ビンタされて、普通ひるむじゃないですか。そしたら「その表情がたまんない」と。それで何回かやらされましたね。初めての経験でした。そんなにビンタされたことないんで。

上島 しないよね。

肥後 でも、されたそうな顔してるよね。

野呂 って、言われるんですよ。私には、それが意味が分からない。

上島 もちろん、お芝居だからやったんですよ。

野呂 そういう言い争うシーンがあったから、監督の指示で。私はほかの芸人さんみたいに、上島さんとキスはできないですから。

――それは、ご自身でも新たな発見でしたか?

野呂 そうですね。それからは、しゃべろうとすると「黙れ!」って言われたり。扱いが……あれ? って。

――マッコイさん、すごいですね。

肥後 ちゃんと見抜くんだよね。監督が今回、野呂さんのこと、すごい気に入っちゃって。次回作は『野呂ジェーン』を作ろうと。

野呂 それはいいですね!

――肥後さんは、監督から何か指示されましたか?

肥後 基本ドキュメントタッチで撮ってるので、ああしようこうしようは極力ないんですけど、監督自身もカメラを担ぎながら耳元でたまにささやかれるんですね。それが、だいたい人を傷つける言葉なんです。

一同 爆笑

肥後 大久保(佳代子)さんに向かって「クソババアって言ってください」とか。人を傷つける言葉しか演出でささやかないという、これまたサイテーな監督ですね。僕が大久保さんに「クソババア」って叫んだら、編集困るんじゃないかっていうくらい監督がギャハギャハ笑ってて、案の定、編集大変だったみたいです。

――じゃあ、結局、監督が一番楽しんでいたんですね。

上島 それは本当にそうでした。楽しそうだった。あと、地元のサーファーの方たちが楽しそうだったのがよかったですね。

肥後 この映画に関わって知ったよ。サーファーって真面目な人なんだなって。見た目はチャラいけどね。中には上島みたいなのもいるかもしれないけど。

上島 なんかリーダーがね、やりだしてんだよ、サーフィンを。

肥後 いやぁ楽しかった~。普通に楽しかったよ。

――肥後さんは海が似合いますよね。

上島 ずっとグッピー食ってたから。

野呂 うそ!?

上島 食ってたよ。チュルっとパクっと(笑)。

――竜兵会のメンバーから、何か感想は?

上島 これからですね。前作は渋谷でレイトショーしかやらなかったのに、それでも結構みんな見てくれましたよ。感想は……やっぱり最後のシーンで大爆笑だったと。人によっては「本編は、最後のオチのための長いフリだった」とも。

――前作はシンプルでしたから。

上島 そうですね。今回はあれよりも豪華で、かつエンタテインメント性があると思います。前作との違いはそこかな。あれはあれで、ずっと有吉といられて楽しかったんですけどね。でも、ちょっとドキュメント性が強かったんですよ。自分で芸人として「あ、うまくいったな」って思ったところは、ことごとく編集で切られてたから。そういうのはいらないと。前作はね、俺じゃなくて有吉の評価が高いのよ。ナレーションもやってたし。それで今作も、やっぱり野呂ちゃんとかリーダーの評価が高いんですよ。なぜか俺の評価は低い。

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