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AKB48、ももクロも出演 「氣志團万博」はなぜ規模拡大を続けるのか?

【リアルサウンドより】

 9月13~15日に千葉・袖ケ浦海浜公園で開催される氣志團主催の野外フェス『氣志團万博2014 ~房総大パニック!超激突!!~ Presented by シミズオクト』。その出演アーティスト第一弾が先日発表された。

 今年から3日間の開催となった『氣志團万博』。第一弾アーティストとして発表されたのは、AKB48岡村靖幸、the GazettE、華原朋美氣志團きゃりーぱみゅぱみゅGRANRODEO、黒夢、ゴールデンボンバーシド私立恵比寿中学仙台貨物、チームしゃちほこ、10-FEET東京スカパラダイスオーケストラニューロティカ、味噌汁’s、ももいろクローバーZ森高千里森山直太朗RIP SLYMEという21組だ。

 世代もジャンルもフィールドも超えた「ありえない」メンツが集うフェスとして注目を集めてきた『氣志團万博』だが、今回もかなり豪華なラインナップとなっている。特に今年はAKB48、ももいろクローバーZという2大アイドルグループが並び、ワールドツアーを終えたきゃりーぱみゅぱみゅも出演と、大きな注目を集めることは間違いないだろう。他にも華原朋美や森高千里など90年代から活躍する歌姫、シドやthe GazettEやゴールデンボンバーなどのV系、10-FEETや東京スカパラダイスオーケストラなどロックフェス常連のバンド勢が集い、さながら「J-POP博覧会」とも言える一大イベントとなっている。一昨年、昨年に続き大きな成功を果たすことは間違いなさそうだ。

 ただし、これはこの連載「ロックフェス文化論」で繰り返し語っていくテーマでもあるのだが、フェスは必ずしも「人気者を集めれば成功する」ものではない。もちろんラインナップの豪華さは話題を呼び動員を増すための重要なファクターだが、フェスを継続的な成功に導く鍵は、むしろ立地やブッキングや環境整備にそのフェスならではの「文脈」や「メッセージ性」が感じられるかどうかにある。主催者の掲げるコンセプトがオーディエンスにきっちりと伝わるか、それが適切な規模で共有されるかどうかにある。そのことは、そのことは、「大人の夏フェス」をテーマにKISSやジェフ・ベックを招聘するも集客が振るわず2006年一度きりの開催に終わった『UDO MUSIC FESTIVAL』や、「ヒットチャートの主役が集まるフェス」をコンセプトにPerfumeやFUNKY MONKEYBABYSが出演するも、やはり集客が振るわず2012年を最後に翌年以降開催されていない『GO!FES』の例が証明している。

 また、「フジロック」を主催するスマッシュ代表・日高正博氏や、『ROCK IN JAPAN FES.』『ROCKS TOKYO』など数々の邦楽フェスの立ち上げに関わり、現在は『VIVA LA ROCK』を主催する鹿野 淳氏など、オーガナイザーが顔の見える存在になっていることも、ここ10数年で日本に根付いてきたフェス文化の大きな特徴だ。その背景には、前述した通り「誰がどんな思いでやっているか」ということが、フェスにおいて重要視されることが理由にある。

 そう考えていくと、『氣志團万博』は、単に「豪華なラインナップが集まるJ-POPフェス」というだけではない、非常に明確、かつ他にない魅力を持ったフェスであることがわかってくる。

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