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週刊誌スクープ大賞

東京直撃地震を的中させた、東大名誉教授が明言「今後注意すべきは岐阜県」

「野田聖子は大したもんだよ。個人の意見というのではなく、総務会長という立場で総理にきちんと意見を言ったんですよ。党内ではなかなか言葉を発信できないけれども、みんなが何をいちばん心配してるのか──。彼女はそれを把握して総理にしっかり伝えたんです。上から言われたことを何でも『はい、はい』って言う人は、逆に頼りにならないじゃない。信用できないですよ。その点、野田さんは立派だと思います」

 長老の野中広務氏や、かつてタカ派といわれた中曽根康弘氏も、安倍首相の右傾化には危惧しているという。もはやイエスマンばかりになった腑抜けた自民党の現職よりも、こうした長老たちに「安倍首相の暴走」を止めてもらうしかないのかもしれない。

 日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が、4月初旬に発表した「新たな検診の基本検査の基準範囲」が大きな話題になっている。

 この欄でも書いたが、そこに記されていた健康の基準値が現行の値とは大きく異なっていたためである。例えば高血圧の場合、従来の正常の上限値である129よりも大幅に緩い、147という新基準値が示されたのだ。

 この問題はいち早く週刊ポストが取り上げたが、売れ行きがよかったらしく、各誌相次いでこの問題を載せている。週刊誌の読者層が健康に気を遣う団塊世代が多いことがわかるが、今週の現代は渦中の人間ドック学会理事長・奈良昌治氏(83)の直撃に成功している。これが今週の第2位。

 奈良氏によれば「高血圧なんて、本当は気にしなくていい」んだそうだ。

「今回発表したのは500万人以上という膨大なデータに基づく数値ですから、精度には自信があります。しかし、すぐに基準値を緩めるというふうに誤解されてしまったことについては、説明不足であり、われわれの発表の仕方がよくなかった。反省しています」

 奈良氏は、発表してから問い合わせが殺到し、日本高血圧学会や日本動脈硬化学会をはじめ、各専門学会からさまざまな「ご意見」をいただいたという。そこで、

「『今すぐ基準値を変えるべきだ』と言うつもりはありません。これから5~10年かけて、追跡調査を積み重ねていく予定です」

と、釈明している。基準値を緩められては患者を増産できない医療界、製薬会社、学会側からの相当な反発があったことがうかがえる。

「ここ数十年で、高血圧や高コレステロール、高血糖などの診断基準がどんどん厳しくなっているのは事実です。多少大げさに脅かしたほうが効果がありますし、日本など先進国では、コンビニやスーパーが普及して食べ物が簡単に手に入るようになり、肥満の人が増えている現状があります。ですから、現在の学会の基準が必ずしも厳し過ぎるとは思っていません。ただし、例えば血圧が130を超えたらすぐに『おクスリを飲みましょう』と言う医者は、いい医者とは思えませんね」

と、ジャブを放つのを忘れてはいない。血圧が高いからといってすぐにクスリを飲ませる風潮に憂慮し、その人間の体調や置かれた環境を考え、様子を見たほうがいいこともあるからだ。

 昔は、場合によっては乳糖などでできた「偽薬」を出すこともあったという。病は気から、特に血圧は“気分”で上がったり下がったりするからだ。

「確かに以前は、高血圧は怖かったですよ。われわれが医者になった60年前は、日本人には脳出血が非常に多かった。ところが、今では栄養状態がよくなって血管が丈夫になり、血圧が上がってもそう簡単に血管は破れなくなった。むしろ血圧が下がったときのほうが危ないこともあるのです。(中略)特に人間は脳が心臓よりも高いので、脳に血液がいかなくなると深刻ですよ。駆け出しの医者が『血圧が高い、大変だ』ということでおじいさんにたくさん降圧剤を出すでしょう。すると脳に血がまわらず、あっという間にボケてしまう」

 発表したこの基準値がすぐにこれまでのものと置き換わるのではなく、「ゆくゆくは、それぞれの学会と数値をすり合わせる必要も出てくるでしょう」という程度なのだそうである。

 そんなことをされてはたまらないという“勢力”には、逆らえないということであろう。

 ポストはその辺を見越して「『健康基準値』を操るだけで年間1兆円ボロ儲け 高血圧マフィアの『裁かれざる罪』」という特集の中で、カナダ人ジャーナリストのアラン・カッセルズ氏に「基準値変更の陰に大きな利権構造が存在する」と言わせている。

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