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プロ野球・14年ぶりの春の珍事「進撃のオリ」セ・パ交流戦でもくろむ“売名戦略”

ori.jpg『オリックス・バファローズパーフェクトガイド 2014―YEAR BOOK』(神戸新聞mook)

 プロ野球・オリックスは球団史上初となる首位のまま、20日からのセ・パ交流戦を迎えた。防御率リーグ1、2位の金子千尋、西勇輝らの先発投手陣に加え、ここにきて3番・糸井嘉男の打棒が爆発。一気に首位打者に躍り出た。向かうところ敵なしで2度目の交流戦優勝を狙う「進撃のオリ」だが、交流戦でナインたちは「売名戦略」にも燃える。


 天才安打製造機・イチローが在籍していた1997年以来、実に14年ぶりに貯金12をマークするオリックス。18日の試合後には、森脇浩司監督も「その場その場でやるべきことができていて、プレーの精度も上がってきているね」と目を細めた。開幕前、野球評論家諸氏が、軒並みBクラスと順位予想した同チームだけに、今の好調は「春の珍事以上の珍事」(球団関係者)と、周囲はまだ、首位にいる現状を今ひとつ飲みこめていない。それもそのはず、本来であれば、連日トップニュースで扱われるはずの活躍が、いまだに“隅っこ”に追いやられているからだ。

「オリックスの地元、関西にはスポーツ紙が5紙あるのですが、売り上げを考えた場合、一面などの優先順位は阪神タイガース、広島カープ、競馬、サッカー日本代表……で、オリックスという順番です」(在阪スポーツ紙記者)。

 事実、今季3度目の5連勝中だった19日も、オリックスの活躍を報じる各紙は、ウラ1面カラーで報じたスポニチ以外は、5面(ニッカン、報知)、6面(サンスポ、デイリー)という状況だ。

 これに対し、オリックスナインからは「いくら俺たちが首位になって活躍しても、阪神より上にはいけないのか!」と憤慨する声が続出。交流戦の1カード、2カード目はホームで阪神、広島と対戦。初戦を西の8連勝で飾っているが……。

「ここで3勝1敗くらいでいけば、さすがにスポーツ各紙はもちろん、全国ネットのスポーツニュース番組もトップで扱わざるを得ない。このタイミングに本業で目立つのはもちろんのこと、勝ってお立ち台で派手なパフォーマンスをしようと画策する選手も多いですよ」(チーム関係者)

 進撃のオリは、さらに「名声」も手に入れることができるのか!?

最終更新:2014/05/23 15:00
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