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『HARENOVA Vol.03』ライブレポート 「音楽シーンの今日と明日、表と裏を一晩で見渡せる」

NeruQooNelu

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 4番目のアクトはNeruQooNelu。昨年結成されたばかりながら、一朝一夕に身に付くわけがない飛び抜けたセンスを誇る、プロフィールに謎の多いバンド。その音楽性はピクシーズ、あるいは女性ボーカルという意味ではそのメンバーのキム・ディールが結成したブリーダーズを思わせるような90年代USオルタナティブロック。しかも、その最上級のヤツ。「それを今の日本で鳴らす意味は?」なんて疑問も頭をよぎるが、聴いているうちにサウンドのあまりの気持ち良さにどうでもよくなってしまう。ウソかホントか「海外進出も計画している」とのことだが音のクオリティ的にはそれにも頷ける、メンバーのキャラクターもそれぞれ別々のベクトルで濃い、とにかく異色のバンドだった。

■ゲストウォッチャーコメント
豊島直己「グルーブもあって、サイケデリックで、非常に楽しめました。ただ、どこかで聴いたことがあるようなメロディもあったりして、オリジナリティの部分で気になるところはありましたね」
宇野維正「日本のバンドにはなかなかいない自然なサイケデリック感があって、どうしてそれを身につけることができたのか気になりました。音楽マニアにとって『あのバンドいいよね』ってところまでは確実にいけるバンド。ただ、それ以上を目指すには、何かが必要な気がします」

BOYS END SWING GIRL

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 5番目のアクトは、千葉の成田からやってきた全員20歳の4人組バンド、BOYS END SWING GIRL。変化球的なバンドが多かったこの日にあって、最も真っ直ぐなギターバンド。コーラスの入り方やギターのアンサンブルも、同時代のロックをよく研究している跡がうかがえて、オリジナリティには欠けるきらいはあるものの非常に高い完成度を持っていた。ステージの上に立った4人の様になっている姿、そして「僕らは音楽の世界で日本代表になりたい」と自分たちの夢を語る熱いMCも印象的。「即戦力」という言葉が頭をよぎった。

■ゲストウォッチャーコメント
川崎みるく「とても真面目に、高いところを目指しているバンドだということが伝わりました。アドバイスをするとしたら、自分たちの悪いところをみつけて反省したりするのではなく、いいところを伸ばしていくことだけを考えた方がいいと思います」
原田公一「ボーカルもいいし、バンドのアンサンブルもいいし、オーディエンスへのアピールの仕方も良かったし、とてもいいバンド。ただ、競合するバンドがとても多い場所にいるので、特に歌詞の面では、わかりやすいだけじゃない深みのようなものがほしい」

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