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デビュー25周年、イカ天バンド【人間椅子】が現代に喝!「この国はヤバいと思っています」

ningen_isu_int_nakajima.jpgドラムスのナカジマノブは2004年に加入

──イカ天をきっかけに女の子にモテるというようなこともありましたか?

和嶋 どのバンドもモテてましたよ。多分、イカ天に出た人は全員。結果、みんな変な勘違いしちゃったんですよ。

ナカジマ 今考えると完全に浮き足立っていたし、完全に人生を間違う道を歩み始めちゃったという感じでしたね。でも、僕ら、たまたまなんですけど音楽の先輩が、「お前らもっと足下を見ろ。今のお前らは本当のお前らじゃないはずだ」って言ってくれて。それは大貫憲章さんなんですけど、大貫さんが「お前ら一時のこれで天狗になっていたら、とんでもない目に遭うぞ」って。「そうですよね」っていうことで、GENはイカ天から離れました。だから、イカ天のイベントとかは、その後一切出ていないんです。出ていたら当時から人間椅子とも一緒に対バンとかしていたでしょうけど、僕らは自分たちをもう一度見つめ直そうってなったんです。

──なるほど。ちなみに話せる範囲でいいのですが、モテたエピソードで何か面白い話題ってありましたか?

ナカジマ オフレコだったらいくらでも話せるよね(笑)。

和嶋 いい思い出と恐い思い出と(笑)。

──ストーカーが現れたとか?

和嶋 そういうこととかね(笑)。

ナカジマ 俺、おばあちゃんがノイローゼ気味になりましたよ。実家に住んでいたんですけど、おばあちゃんも2階に住んでいて、いつ外に出ても家の周りにファンの若い女の子がいっぱいいるので、おばあちゃんは誰の友達なんだろうって。まさか俺の友達じゃないと思っていると、それが俺のこと知ってる子たちだとわかって、ちょっと参ってしまって。

──家にまでファンが来た?

ナカジマ でもあれは今考えたら、研ちゃん(鈴木)のファンだったかもしれない。僕ら、家がすごく近かったので。3軒隣だったんで(笑)。

鈴木 そうか、あの時のナゴムギャルは俺のファンだったのか(笑)。

──鈴木さんとナカジマさんは当時から知り合いだったんですか?

ナカジマ いや、全然知らなかった。

鈴木 15年後にまさか一緒にバンドやるなんてね(笑)。

──急激な人気が自分たちの音楽に悪影響を与えるんじゃないかという危機感はありましたか?

和嶋 ぼんやりとはありましたよ。次の日、声かけられた時点で俺はちょっと恐いと思ったから。いろいろ周りの修羅場も見たりしましたからね。女性問題とかね。これは自分を滅ぼすと思いましたよ。でもまあ、僕ら自体はモテたと言っても、そんなでもなかったですよ。

──当時のバンギャで今でも観に来てくれているファンっているんですか?

和嶋 バンギャって言葉はまだなかったですよ(笑)。宝島ギャルって言ったんです。その次にナゴムギャル。もちろん、当時から僕たちを好きで、今でも観に来てくれてる人はたくさんいますよ。

──イカ天があったということで、時代にも恵まれた。

和嶋 まだバブルの頃でしたからね。世の中の感じも、今は薄暗いぼんやりした感じだけど、当時は違っていて、もっとぱーっと弾けた感じでしたね。街全体が。女子も男子もみんな浮き足立った感じだったし。

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