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「アジアに学校を作りたい」“元アウトローのカリスマ”瓜田純士が“最後のフィクサー”朝堂院大覚に直談判!!

4NPS_2385s.jpg目を閉じながら、総裁の言葉に耳を傾ける瓜田。

朝堂院 そう、流派が多すぎてバラバラになっとる。これを一つにせにゃいかんだろう。大改革してすべてを一本化して、魅力のある、入りたくなる、参加したくなる大きな世界を作るべき。そのためには力が必要なんだ。政治が一枚かんで、国家予算をつけて、武道同士の親交を図れるような組織を作って、そこにすべての格闘技を集められれば最高やな。

瓜田 それって、総裁クラスの人間じゃないと実現できないんじゃないですか?

朝堂院 いやいや、ワシらも歳だからな。ワシらに続いてやってくれるような人間が育たないといかんわけだ。大きな意味で、格闘技を一本化しようとする若い人間が。

瓜田 僕は今日、成長した今の状況で、前田さんや総裁に言いたいことあったので、この会場に来ました。今回なぜ『遺書』という本を出したのかというと、一円の対価も要らないから、一冊の本でもって、関東連合とその敵対組織の双璧を解体したいと思ったからです。僕はその双方と仲が良かったので、「八方美人だ」と言われたこともあるし、確かにそれも否定できない。中間にいる自分がもっと早くにブリッジをかけて双方の手をつながせることができれば……ってことを後悔した、これはいわば懺悔録ですね。『遺書』っていうタイトルにした理由は、死ぬ覚悟で書いたからです。死ぬって決めた人間が、次の日のパン代のことなんて考えませんよね? だから印税は一切受け取らず、犯罪被害者遺族支援のために寄付することに決めました。

朝堂院 なるほど。

瓜田 そうしたら、発売から4カ月で中刷りからポスターまで総取り状態になり、今かなりセンセーショナルなことになってるんですけど、僕はお金が欲しかったわけじゃない。

朝堂院 欲を捨てて名を取った、いうことやな。

瓜田 そういうことです。正直言うと僕はお金よりも力よりも、名前を売りつけることだけに特化して、小学生くらいから腹をくくって生きてきましたから。

朝堂院 それが生き様だろ。生き様を残す、いうことや。

瓜田 そうです。本は死んだあとも残りますしね。僕は今回の本を、いろんなヤクザ組織の方に献本しました。捕まった石元太一被告にも送ってます。なぜそれをやったのかというと、東京オリンピックが近くなって警察も厳しくなる中、みんなに目覚めてほしかったからです。命がけで書いた一冊の本で関東連合を実質的な解散に追い込み、「ペンは剣よりも強し」を証明した僕が、今もこうして殺されずに生きてるってことは、まだこの世でやるべきことがあるんじゃないか、とも思いました。パワーを持て余してくすぶってる不良や格闘家たちを目覚めさせ、救うことができるんじゃないかと。

朝堂院 ヤクザの多くは頭が悪いから、組織犯罪処罰法にいまや完全に取り囲まれちゃってよ。法律で完全に行動を制限されたようなもんや。だけどそれも仕方がないだろう。銭儲けをやりすぎたから。ヤクザはヤクザらしく義理人情の世界に生きとればやな、ここまで叩かれることもなかったはずやのに。

瓜田 ヤクザは、必要悪とも言いますしね。

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