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スターの孤独を目の当たりにして、一番大切なものが見えてきた……あゆの元カレ“マロ”内山麿我の現在

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――ダンスと俳優業は、全然違いましたか?

マロ そんなことないです。共通してることころは、いっぱいありますよ。

――どういう部分ですか?

マロ すべて「愛」です。気持ちの受け取り合い。片方がどんなに気持ちをぶつけても、ぶつけられる側に愛がなければ気持ちは受け取れません。そこは、今までダンスで深めてきたんだと思う。ペアダンスは、2人の気持ちの交換でしかないから。それは体験してもらったほうが早いな……ちょっと立ってもらっていいですか?

――!?(マロ氏に手を引かれ、部屋の中央へ)

マロ こうやって手を引っ張ってもダメでしょ。これをこう(腰に手を回して)動かすと、ほら自然に体が動く。(しばしマロ氏のペアダンス講義続く)ね?

――いま一瞬、ほんの一瞬だけ浜崎さんの気持ちに……。

マロ (笑)。相手に体を任せて、気持ちを委ねて、その愛の交換からすべてが始まるんです。

――でも勘違いしてしまいそうですね。これはダンスの愛なのか、男女の愛なのか。

マロ その気持ちが大事です。本気の愛がなければ、相手を動かすことはできません。

――演技以外で、今マロさんが取り組んでいるものといえば「農園」ですよね。これもまったくイメージがなかったので、驚きました。

マロ 一連の騒動でいったん全部失ったときに、「食」の大切さが見えてきたんです。どん底に落ちて、にっちもさっちもいかなくなって「これからはちゃんと生きよう」と思った。じゃあ「ちゃんと生きる」ってどういうことかなって考えたら、やっぱり「衣食住」だなと。別に服はなんでもいい、住むところもなくたっていい、実際ホームレスも経験しましたからね。でも、「食」はないと生きていけないんです。まず取り組んだのは、ファーストフードを食べないこと。それから化学調味料を断ち、鰹や昆布から出汁を取るようになって、さらには鰹節を自分で削るまでに。

――反動で「あぁ、肉食いてぇ!!」とはなりませんか?

マロ 実は、質素な食事が一番の贅沢なんですよ。一番手間がかかってるから。ご飯をきちんと炊く、鰹節削って出汁を取る。不自由だからこそ、ありがたみがあるんです。

――なんというか、もう僧侶ですね。

マロ 確かに。どん底にいたときは物を買うお金がなかったんで、ちゃんとした物を厳選して買おうと決めました。そうすると物が増えないから、台所のスペースも余るんですよね。炊飯器、電子レンジ、トースター、一切いらない。持つ物を減らすと、ゆとりが生まれます。今までいかに安いものをいっぱい買って、貴重なスペースを無駄にしていたんだと思い知らされました。

――……無駄にしてます。

マロ 若干「悟り」に近いものはありますよ。ちょっと仏教的な話になりますけど、「自分」っていうものの抽象度を上げていって、どれだけ「自分」に物や人を包含できるかだと思うんです。自分の幸せだけを考えるなら、ぶっちゃけなんだっていい。だけど、愛する人ができたら、自分と愛する人の両方が幸せになる方法を考える。「自分」→「自分と愛する人」→「自分と世田谷区の人」→「自分と東京」→「自分と……」って考えていくと、俺がやりたいことはたった1つ。それは「世界平和」です。正義がぶつかって傷つけ合うのって、結局、自分と他人を分けてるところから生まれるじゃないですか。だから「世界平和」。それが達成できたら「宇宙平和」。たぶん、その頃には死んでると思いますが。

――その出発点としての「農園」なんですね。

マロ 「まろ農園」には、自分の理想がすべて詰め込まれています。無農薬に関してはいろいろな意見がありますが、ただこれだけは言えます。ウチの畑に入ったらワクワクする!

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