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週刊誌スクープ大賞

加熱する報道に“リベラル派”現代が待った!「朝日叩きは政府によるメディアリンチ」

 さて、神戸市長田区で起きた小学1年生・生田美玲ちゃん(6)行方不明事件が最悪の結末を迎えてしまった。殺されただけでなく、遺体はバラバラにされ、ポリ袋に入れられ、美玲ちゃんの自宅近くの雑木林に捨てられていたのだ。失踪から13日がたっていた。

 これほどむごい猟奇事件は聞いたことがない。しかも、殺したことをなんとも思わないのであろう、病院の診察券や煙草の吸い殻がポリ袋の中に入っていた。DNA鑑定から、遺体が捨てられた現場から30メートルしか離れていないアパートに住む君野康弘容疑者(47)が浮上、逮捕された。

 これほど異常な罪を犯す人間は、普段から不審な行動を起こしていることが多く、警察の要注意人物になっているはずである。

 やはりそうだった。美玲ちゃんの後をつける君野の姿を防犯カメラが捉えていて、9月16日の失踪から5日後、君野の自宅を警察が尋ねているのだ。だが、犯行につながる手がかりをつかめず帰ってしまっていた。行動不審者から洗っていけば、もっと早く逮捕に結びついたかもしれない。君野容疑者が犯人だと確定されれば、警察の大失態になることは間違いない。

 フライデーで近隣住人が、君野容疑者についてこう話している。

「四六時中酩酊している様子で、夏場は常にハダカ。(中略)ベロベロに酔って、『電車賃が高いんじゃ!』と神鉄『長田駅』の壁を殴りまくっていました。(中略)彼のアパートの近くでは、首をちぎられたハトや猫の死骸が散乱していたこともあります。近所の人間は警戒していたのですが……」

 だが、猫好きでもあったようだ。美玲ちゃんも猫が好きで、この住人によると1年ほど前から彼女に似た女の子が遊びに来ていたというのである。

 これほどの情報がありながら、なぜ警察は事件直後から君野容疑者の周辺を捜索しなかったのか。

「君野容疑者は、これまでも何度も警察の厄介になっていたのに、地域課の情報が捜査一課まで届いていなかったため、捜査線上に上がっていなかったんです」(全国紙社会部記者)

 しかし、防犯カメラに捉えられたことがわかった時点で君野のデータを調べれば、これまでのトラブルや、猫好きという美玲ちゃんとの共通点などが浮かび上がってきたはずである。

 残忍だが、犯行を隠すほどの知恵もなかったこの男を逮捕できなかった警察の失態は、美玲ちゃんが殺された日時が特定されれば明白になるはずだ。だから個人情報はすべて国や警察がつかんでいる必要がある、という意見には与しないが、不審者情報を地元警察と県警が共有することを早急に考えないと、こうした犯罪を防いだり迅速に解決することはできないだろう。

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