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ユビキタスが実践する、リスナーとの新たな向き合い方「ライブでつながりを感じる時がすごく楽しい」

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「ライブでもつながっている感覚を感じる時はすごく楽しい」(イシカワ)

――今作にはその責任感も込められているのでしょうか。

黒田:協力をしてくれる人もたくさんいてくれるので、責任を持たなければと思うようになってきた、というのもあります。これまで3人の音でしたが、今は何十人の音というか。それで、今回の作品は前作よりも聴いてくれる人が増えていると思うので、多くの人に聴いてもらうために、選曲もポップ寄りになりました。歌詞もこれまでに多かった妄想より、現実味のある表現にしています。歌詞は特に、素直に書くということを意識しているんですけど、その中で自分がどこか大人になっていない感じがして。今でも葛藤みたいなものがあるし、何でだろうと思うことが多くて、それが歌詞の元になってますね。

北原:作るときに3人で共通していることは、歌詞を潰さないことと、音としてかっこよくということです。そのふたつさえクリアすれば、演奏と歌をアピールできるので、一番理想的な形なんだと思っています。

黒田:ギターロック・バンドだし、ギターが好きなんで、歌だけと言われたくないというのはありますね。

――穏やかな「拝啓、日曜日」と、アグレッシブな「ディスコード」のように、曲によってアレンジの振り幅も大きいですよね。

黒田:「拝啓、日曜日」は日曜日を擬人化させて書いたものだったので、タイトルははじめ「日曜日さん」にしたかったんですよね。「ディスコード」は前作に入っている「SNS」に寄り添ったイメージを出したくて作りました。この曲ははじめて楽曲から制作してあとから言葉をのせていったんですが、思ったよりエッジ感のある曲になった気がします。僕らTwitterなどのSNSを活用していますが、歌詞になるとSNSのことを否定的な感じで書いてしまっていて。それっていいのか悪いのか(笑)。

――SNSに助けられてるという気持ちもあるし、ストレスを感じる時もあるし、肯定も否定も両方の思いがあるということですよね。

北原:ユビキタスのファンの中には、なかなか面と向かって話せない人もいると思うので、そんなファンにとってSNSは大事なコミュニケーションの場になっていて、僕はすごくSNSに対して肯定的ですね。ツイートしてくれたおかげで「この間はツイートありがとうございました」って話をつなげることもできるし、そんなつながり方も素晴らしいなと思いますね。

イシカワ:そうやってライブでもつながっている感覚を感じる時はすごく楽しいですね。だからライブではお客さんに「手を叩いて」とか積極的にコミュニケーションをとるようにしています。それから、ライブハウスに行ったことのないお客さんもたくさんいて。そういうライブハウスが初めてっていう人たちも来てくれて、楽しんでくれる。それで、仲間がいっぱいできていくのを見ているとすごく嬉しいんですよ。

――それほどライブハウスに通ってない層にも届いているわけだから、ユビキタスの音楽には彼らを引きつける要素があるんだと思います。

黒田:すごく嬉しいんですけど、その分プレッシャーは感じます。例えば、YoutubeやCDを聴いてライブハウスに来る人は完璧な音を聴いて来るから、ライブを観て「なんか違うな」ってがっかりすることもあるかもしれないですし。でも僕らは、ライブではいい意味で裏切っているというか。歌を主張しているバンドだけど、ライブではすごく煽るし、ライブを主張していて「イメージと違いました」って言われることもある。その違いを気持ちいいと言ってくれる人がいるのでこのスタンスでいいのかなと思っています。

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