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ピクシブ発アイドル、虹のコンキスタドールが目指すものは? 永田P×もふくちゃんが対談

もふく「つくドルとしては、自分たちで叩けるとか、弾けるとか、そういう装置がある曲を作りたい」

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でんぱ組.incなどのプロデュースでも知られるもふくちゃん。

――虹コンはアイドルシーンの中に斬り込んでいってる真っ最中なわけですけども、運営の二人から見て、最近のシーンの中で気になる存在や、シンパシーを覚える存在っていたりしますか?

もふく:私は今、アイドルといえば清 竜人25に夢中ですね。立ち位置も何も全然違うんですけど、アプローチとして、アイドルとして面白いことをやっているのがいいな、と。楽曲の良さもありますし。これだけ数多アイドルさんがいる中で、「あれは何だ?」って、誰が見ても驚く世界観、プラス本当にパフォーマンス力があって。ちょっと負けている部分があるなってすごく感じます。アイドルカルチャーを彩っている一組としてはすごくいいなと思っています。一緒に観に行ったんだよね?

永田:そうですね、僕もその点に関しては同意見。まあ僕の中での定義付けとしては、あれはアイドルではないんじゃないか?と正直思っているんですけど(笑)、楽曲だったりパフォーマンスだったりのクオリティは本物で、そこに関しては、観に行った時に純粋に嫉妬しました。今後の展開も注目したいし、良い目標っていうか、ライバル関係というか、そういうものになれればいいなとは思っています。こちらからの熱烈なラブコールで、11月11日に開催される「清 竜人ハーレムフェスタ2014 Vol.2」ではさっそく共演することになりました。

――楽曲の方向性では、どういう楽曲をやっていきたいとか青写真はありますか?

もふく:清 竜人25さんはダンス☆マンさんに編曲やってもらっている曲があったりして、そこもハロヲタとしては嫉妬、みたいな(笑)。え?それうちらがやりたかったんだけど(笑)。

永田:やっぱり、アイドルソングとしての僕らのルーツはハロプロなんで、そこはリスペクトしてすごく参考にしてます。楽曲を作るときに「ホニャララみたいな曲」として具体的に名前が上がってくるのは、ほとんどハロプロ楽曲ですし。とはいえ、それを回顧して模倣しているだけでも当然しょうもないので、良さはいろいろ取り入れつつ、今は意識的にいろんな方向性の音楽をやっていこうとしています。月例公演では毎月2曲ずつ新曲を増やしているんですけど、決まった方向性なく、いろんなジャンルの音楽をいろんなクリエイターさんに作ってもらっていて。その中でどれがカチッとくるかなっていうところを、手探りしながらやってる感じですね。僕の信念としてもあるんですけど、とにかく楽曲が良くなければアイドルは絶対に大きくなれないと思っているので、そこは妥協しないで作ってます。

――9月の定期公演では、メンバーがラップに挑戦したり、ギター演奏をやる子もいたりと、様々な個性が見え隠れしていたので、そういう要素を取り入れた楽曲をやっていくっていうのも面白いかもしれませんね。

もふく:前に言っていたのは、ギター弾ける子がいるから、曲の途中でギターソロが入る曲を作ろうとか。あいつそういえばトランペット吹けるって言ってたよなあ?とかも(笑)。最近ではアイドルネッサンスさんも曲の途中でトランペットを吹いていたので(東京スカパラダイスオーケストラ「太陽と心臓」カバー)、つくドルとしては、自分たちで叩けるとか、弾けるとか、アイドルだからパフォーマンスとして面白くすれば許されるところなので、そういう装置がある曲を作りたいなとは思っています。わかりやすいギターソロが入っていて、そこだけピンスポットが当たったりとか、全然吹けないけどそこだけトランペット入るみたいな、下手でもオッケーなように曲を構成しておくとか、そういうのをやりたいなって。あとは15分ぐらいある曲が作りたいです、個人的に(笑)。

――すごい、プログレですね(笑)。

もふく:そうそう、プログレずっと作りたかったんです。アイドルって持ち時間が15分ぐらいの現場がすごく多いんで、それなら1曲で済むから、便利だなと(笑)。もうMCとか下手だから、曲の中でMCやらせちゃおうみたいな。15分の曲の中盤ぐらいに「MCタ~イム」みたいな感じで入ってきて、最後は一大オペラで終わる、みたいな。

永田:クラシックみたいな(笑)。第1楽章、第2楽章で全然違う曲だけど、全部でひとつの曲です、みたいなね。僕はやりたい曲のアイデアはまだまだたくさんあって。来年使いたいサマーソングを今からストックしてますよ。基本的には「かわいい子がホニャララを歌ったら最高だよね」という発想で考えてます。例えば「愛だけ叫んで」という曲は、コードネームが「氣志團」でした。あとはやっぱりハロプロですよね。「ドキドキ乙女の通信簿」という曲は、往年のタンポポみたいな胸キュンソングを目指して作ったり。

永田「アイドルとして活躍できた子が、次のステップとしてクリエイターも目指す」

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対談は個性的な内装が印象的なピクシブ株式会社にて行われた。

――虹コンのメンバーの中で、この子の個性が面白いみたいなところってあったりします?

もふく:イラストでは、根本凪ちゃんが「いらこん」というフジテレビの番組に出てます。「芸能人イラスト予備校」という、芸能人の中でイラストが描ける人たちが、虹コンにも携わっていただいてる岸田メルさんにイラストを教えてもらうという内容なんですけど。あと最近面白いなって思ったのが、みんなまだ若いから、可能性がいろいろあるかもしれないっていうことでとりあえず絵を描かせてみたら、イラストレーター希望の子じゃないんだけど、すごく上手い子がひとりいて、え?みたいな。君ちょっとイラストレーターの方がいいんじゃないの、みたいな話があって、やっぱり若い子ってまだそういう意味では……すごく言い方が難しいんですけど、サブカルの子たちって一回こじらせてるじゃないですか。けど、こじらせる前の、まだ「私イラストが好き」とか、「私芸術が好き」って芽生えの前の子たちを集めているので、その芽生える瞬間に立ち会えるのがすごく面白いなと思ってます。既にクリエイター希望だったり、クリエイターとして活動している子をアイドルにするっていうんじゃなくて、これからクリエイターになりそうな子たちの芽を育てる、みたいな(笑)。

永田:声優志望の子は声優レッスンをやらせていますし、イラストレーター志望の子も美大出身の方に教えてもらっています。本当に育てるところからやっているので、実際にクリエイターとして作品が出せるようになってくるのはまだ先だと思いますが、元々そういうコンセプトなんですよ。クリエイターのアイドルではなくて、アイドルとして活躍できた子が、次のステップとしてクリエイターも目指していこうね、という。

もふく:こじらせてないんですよ。それがすごく大事なんです(笑)。18歳以下のアイドルと触れ合うっていうのは、私にとってもあまりない経験で、すごく新鮮ですね。大人の子たちのいいところと、子供の子たちの面白いところって、全然アイドルとして面白さがまったく違うので。どっちも見れるのはすごい楽しいなと思います。

――なるほど。発掘していく感じが面白いですね。

もふく:そうですね、今からこじらせていくんだろうなあって(笑)、遠い目をしながら見ていますけど。女の子のそういう、ここからどういう興味を持っていくのかなっていうのをウォッチするっていうのもすごく楽しいですね。

(取材・文=ピロスエ/写真=竹内洋平)

最終更新:2014/11/04 09:00
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