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『ザ・レイド GOKUDO』開戦直前クロスインタビュー

東洋の神秘と西洋のオタク魂との華麗なる調和!『ザ・レイド』の続編がさらに過激に進化したッ

theraid_gokudo02.jpgアクションシーンの殺陣も担当するイコ。「カメラアングルによってはガチで当てることもあるよ。顔面は怪我しやすいから気を遣うけどね」と話す。

エヴァンス 僕らは、いわばオーケストラの楽団みたいなもの。スタッフとキャストがぴったり息を合わせることで、最高のシーンが撮れるんだ。例えば銃撃戦のシーンで、着弾の場面があるとする。1つや2つは撃たれる役のキャストが倒れながらコンドームに詰め込んだ血糊が飛び出すように自分で紐を引っ張るわけなんだけど、3つ以上になると手が足りない。そんなときは特殊メイクの担当者が現場に付いて、ワンツースリーのタイミングで血糊の紐を引っ張るんだ。昔からあるアナログなやり方だけど、1カットや1シーンを撮るために、キャストだけでなく、カメラマンも他のスタッフも全員が集中して臨むことがとても大事なんだ。アクション映画を撮る上でいちばん大切なことは、キャスト同士、そしてキャストとスタッフが信頼し合うことだね。

イコ それは同感だな。本気で殴り合っているように見えるかもしれないけど、シラットの試合のときとはかなり違う。実戦の場合は相手に対して最短距離でコンタクトするけど、撮影の場合は大きく振りかぶって間を少し置いてパンチを繰り出すんだ。そうすることでガチンコで当てなくても、観る人に痛みの伝わるファイトシーンに映るからね。ちょっと、やってみようか? こうやって、大きくテイクバックして、バチーンッとね(エヴァンス監督のボディにパンチを浴びせる)。

エヴァンス おいおい、充分に痛いよッ。

イコ アハハ、彼みたいにやられる側のリアクションがうまいと、よりいい格闘シーンになるってわけさ(笑)。

エヴァンス監督の頭の中で『ザ・レイド3』は着々と進行中!


theraid_gokudo_scene02.jpg前作のマッドドッグ役で憤死したはずのヤヤン・ルヒアンがしれっと再登場。『仁義なき戦い』シリーズの松方弘樹や梅宮辰夫へのオマージュか?

──後半はハンマーガール、ベースボール・バットマンといったユニークな殺し屋たちが登場。三池崇史監督の『殺し屋1』(01)やタランティーノ監督の『キル・ビル』(03)を彷彿させますが、元ネタがあるんですか?

エヴァンス ハンマーガールは今回どうしても登場させたいキャラクターだった。出番はそう多くないけど、インパクトあるよね? ウォン・カーウェイ監督の『恋する惑星』(94)のポスタービジュアルが元ネタなんだ。サングラスをした女性がすごくクールで印象に残っていたんで、彼女をモデルにして考えたんだ。もちろん、『殺し屋1』も僕は大好き。ハンマーガールがスマホの画面でターゲットを確認する場面は、殺し屋1がテレビモニターを見てからヤクザたちを襲撃するシーンを意識したものだよ。

イコ ハンマーガール役のジュリー・エステルはオーディションを受けて、今回の役を掴んだんだ。彼女は格闘技の経験はなかったけど、6カ月間のトレーニングを経て、ハンマーガール役を自分のものにしたんだよ。僕はアクションシーンの振り付けも担当していたんだけど、トレーニング中の彼女のやる気はスゴかった。セットに入ったら、もう完璧に振り付け通りに動いてみせたからね。

エヴァンス イコの言う通り、彼女の動きは完璧だった。1テイクで済むことが多かった。イコは何テイクか撮ることで良くなっていくタイプだけど、ジュリーは1テイクで完璧に仕上げる。ある意味、イコ以上に才能があるよ(笑)。

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