日刊サイゾー トップ > 海外  > 日韓サッカー代表監督の憂鬱

韓国でも不人気のアギーレ、一方のシュティーリケは……終わらない“日韓サッカー代理戦争”

 もっともサッカーの世界において、日韓の代表監督が比較されるのは今回が初めてではない。宿命のライバル関係にある両国ゆえに、代表監督は常に比較されるだけではなく、その対戦結果が進退問題にも関わってきた。2002年ワールドカップでは、日本代表を率いたフランス人監督のフィリップ・トルシエと韓国代表を率いたオランダ人のフース・ヒディンクも、戦術、采配、年俸といったピッチの中はもちろん、家族、趣味、プライベートなどピッチ外の私生活まで比較されたほどである。

 そんな因縁に基づくと、アギーレとシュティーリケは双方がお互いを意識していなくとも、それぞれ日本と韓国という国を率いることになった以上、比較される宿命からは逃れられない。まさに、メキシコ人とドイツ人による日韓サッカー代理戦争。2人からしてみれば面倒で迷惑な話だろうが、来年1月のアジアカップでは日韓直接対決もありうるだけに、両国サッカーファンたちは2人の外国人監督の動向に今後も注目せずにはいられないだろう。ちなみに在任期間が最も短い日本代表の外国人監督は、94年5月から同年10月まで率いたブラジル人のロベルト・ファルカン。アギーレ監督同様、大きな期待を集めて日本代表監督に就任したが、アジア大会で韓国代表に敗れて5カ月で更迭された。アギーレ監督がファルカンの二の舞いを演じてしまうことだけは、避けてもらいたいところだが……。

最終更新:2015/01/16 12:18
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