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三代目JSBの躍進から見える、新世代EDMクリエイターの充実とは?

【リアルサウンドより】

参考:2014年12月08日〜2014年12月14日のCDシングル週間ランキング(2014年12月22日付)(ORICON STYLE)

 今週のオリコン週間シングルランキングは、SKE48の『12月のカンガルー』が38.6万枚で1位。2位には三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの『O.R.I.O.N.』がランクインした。というわけで、ここでは二つのグループの新曲について分析したい。

 両者のシングルは「12月」と「オリオン座」という、どちらも明確に冬の“季語”を織り込んだタイトルになっている。このこと自体は不思議でもなんでもない。春は卒業や桜、夏は海やバカンスなど、ポップソングが季節感をテーマにするのは当たり前。加えて言えば2014年の三代目JSBは「春夏秋冬シリーズ」と銘打ってシングルを発売してきたわけで、このタイミングで冬をテーマにした曲をリリースするのは予定通りのことだ。

 でも、この2曲とも曲調はアップテンポ。SKE48は「イエ—!」「フゥー!」というガヤの入ったハイテンションなアイドルポップ。三代目JSBは夏にリリースした「R.Y.U.S.E.I」に通じるEDMナンバー。J-POPの世界には「冬の王道はバラード」という風潮もいまだ根強いのだが、それをあえてハズしてきているのだ。

 もちろん、それぞれのグループに事情と狙いがある。

 SKE48は夏にリリースされた前作『不器用太陽』でグループ初のバラード曲に挑戦している。そして、この曲ではシングルとして初めて松井珠理奈と松井玲奈がセンターを離れ、新たに北川綾巴と宮前杏実がセンターをつとめている。世代交代を打ち出すこのタイミングではSKE48らしい元気でがむしゃらなダンスポップのほうがいいだろうという判断があったはず。AKB48『希望的リフレイン』の分析でさやわか氏が書いているとおり(参照:AKB48新作に見る、革新性と保守性の両立 グループの勢いを持続させるための施策とは?)、メンバーを若返らせながら保守性を両立させるような楽曲になっているわけだ。

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