本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

1,000億円詐欺「法の華」福永法源元代表の出所で“広告塔”板東英二が再びタレント生命の危機に

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芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!

 2012年に起こった“所得隠し騒動”から復活した板東英二が、再びタレント生命の危機にさらされるのではないかといわれている。理由は、信者から約1,000億円もの金を集めて詐欺容疑で逮捕され、懲役12年の実刑判決を受けた新宗教団体「法の華三法行」の福永法源元代表が出所したため。それに伴い、かつて同団体の広告塔の役割を担っていた板東の活動実態が明らかになり、その道義的責任が問われる可能性があるからだ。

 福永氏は信者に「サイコーですか!」とワケのわからない言葉を投げかけては、“自分を信じれば、難病が治る”などとそそのかし、1,000億円以上の金を集めた。当時、「法の華」の広告塔として、にしきのあきら(現・錦野旦)や関口宏などの名前が挙がったが、福永氏と親しかった元ジャーナリストからは「特に悪質だったのは板東英二と、作曲家で“藤圭子の芸能界の育ての親”といわれた故・石坂まさを氏で、彼らは信者から集めた金の恩恵にあずかっていた」という情報を入手したことがあった。

 板東と福永氏との付き合いは、福永氏原作で1994年公開の映画『億万長者になった男』に板東が出演したことがきっかけで始まったという。以降、板東は東京での仕事があると、必ずといっていいほど、愛人とウワサされた女性を連れて静岡県富士市にある「法の華」の本部に立ち寄り、帰りに福永氏から法外な“御車代”を受け取っていたというのだ。それだけではない。板東の個人事務所「オフィスメイ・ワーク」は「法の華」の宣伝番組を制作していた。その後、福永氏は2000年5月に詐欺罪で逮捕されたが、板東の責任が問われることはなかった。

 そんな中、「オフィスメイ・ワーク」が名古屋国税局から約7,500万円の申告漏れを指摘され、所得隠しが明らかになった。

 この影響で一時、板東は芸能活動自粛を余儀なくされた。年齢も70半ばゆえ、引退説も流れたが、一昨年の秋によしもとクリエイティブ・エージェンシーに移籍して復帰。謝罪復帰会見で「植毛が経費で落ちなかった」と笑わせたが、レギュラー番組はなくなり、所得隠しの手口が悪質だったこともあって、視聴者だけではなく、テレビ局の制作スタッフからも反感を買うことに。以前のような仕事のオファーはなく、細々とタレント活動を続けている。

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