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ITライター柳谷智宣の「賢いネットの歩き方」第61回

若者の間ではFacebookよりも人気! 画像共有SNS「Instagram」が支持されるワケ

insta0210.jpgInstagram

 「Instagram」というSNSを知っているだろうか。写真の投稿をメインとしたSNSで、2010年にスタートしている。サービス開始から1年半でユーザー数は3,000万人を超え、12年にFacebookが10億ドルで買収した。とはいえ、その時点では、TwitterやFacebookよりも規模が小さく、それほど目立つ存在ではなかった。しかし、この1~2年間で状況が一変した。13年秋にはユーザー数が1億5,000万を超え、14年3月には2億、12月にはなんと3億を超えた。これは、2億8,400万(2014年10月時点)ユーザーのTwitterよりも多い数字だ。最近では、Facebookアカウントを持ちつつも、普段の投稿はInstagramで行うというスタイルが広がっているのだ。


 若い人ほどFacebookよりもInstagramを好む傾向にある。特にアメリカでは、ティーンエイジャーの多くがInstagramを利用している。Instagramは仲の良い人としかつながらないので、Facebookほど友達が増えないという特徴もある。両親や上司、同僚にプライベートを知られたくないのだ。そのため、年齢層やその人のレイヤーによっては、Instagramに疎いという状況になっている。

 Instagramは写真がメイン。Instagramのアプリで写真を撮り、コメントを付けて投稿するだけ。アプリで画像の編集が行えるのも特徴だ。そのため、凝った写真の投稿が多い。写真が主役なので、「いいね!」がたくさん付く傾向にある。フォローしている友達が「いいね!」を付けた投稿が、こちらのタイムラインに表示されないのもうれしいところ。Facebookのように勝手に投稿の順番を操作されることもなく、Twitterのように単に時系列で並んでいる。情報の共有でも、意見を述べるわけでもない。日常を写真で切り取り、共有するSNSといえる。

 ひとつ注意したいのが、写真に記録される位置情報だ。スマホで写真を撮ると、撮影場所の情報が埋め込まれる。後で閲覧する際、どこで撮ったのかわかるので便利なのだが、自宅や行動範囲がSNSで第三者にばれるのは避けたいところ。Facebookでは投稿する写真から自動的に位置情報が削除されるのだが、Instagramはその都度自分で選ぶようになっている。位置情報を写真に付けたくない時には、投稿時に「フォトマップに追加」をオフにしておくようにしよう。

 普段はFacebookやTwitterを使っているが、Instagramにも興味がある、という場合は写真の投稿に利用してみよう。Instagramのアプリで撮影、写真の編集、コメントの入力を行うのだ。投稿時に、FacebookやTwitterなどのSNSに同時共有する機能を利用すればいい。今使っているSNSから無理に移行する必要はないが、しばらく使っていればInstagramの楽しさが理解できることだろう。その後、仲の良い人たちと少しずつつながっていこう。ちなみに、知り合いを片っ端から検索してフォローするのは引かれるので、避けたほうがいい。
(文=柳谷智宣)

最終更新:2015/02/11 17:00
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