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韓国“いちご大福ブーム”に、お家騒動!? 2年の時を経て発覚した真相とは……

 ただ、その騒動から約2年がたち、最近やっと事の真相が明らかになった。実は、視聴者たちはキム氏に騙されていた。検察の調査やアン氏の証言によると、テレビで紹介された話はほぼ嘘で、キム氏には日本人師匠など存在しない。むしろ、いちご大福の作り方を一から教えたのはアン氏だったという。にもかかわらず、テレビ番組内では「日本で修行した」と誇張するキム氏に怒ったアン氏は、キム氏に投資金を返して契約を解除するべく交渉するも、キム氏は拒否。結局、2人の立場は平行線をたどり、キム氏は店を追い出されたわけではなく、自ら放り投げて飛び出したという。

 韓国ではこのような騒ぎを巻き起こしたいちご大福。1個2500~3000ウォン(約250~300円)とやや高めの値段だが、おいしい高級お菓子として認識されているのは間違いない。いちご大福を取り扱うお店は全国的に次々と増え、フルーツ入り餅が定着しつつある。最近の韓国の若者たちは日本の食べ物について好意を持っているとはいえ、果たして流行の移り変わりが激しい韓国で、いちご大福人気はいつまで続くか? 個人的には、同情を誘う偽りの涙はもちろん、元祖と本家を争う無意味な競争もなく、食べる人・作る人みんなを笑顔にさせるお菓子として、韓国で長く愛され続けてほしいと思うが……。
(取材・文=イ・ハナ)

最終更新:2015/03/05 20:00
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