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Perpetual Dreamerが目指す、J-POPシーンの突き抜け方「僕たちが求められてる場所は必ずある」

どのイベントでも奇異の目で見られてた

──Perpetual Dreamerは2009年に結成されました。当時のライブハウスでのリアクションは?

kissy:今でこそいわゆる“嬢メタルブーム”みたいなものでメタルシーンが賑わっていると思うんですけど、当時はその直前ぐらいだったので、僕たちみたいなバンドはどのイベントに行っても浮いていて。同じメタル系にしても革ジャン、革パンのお兄さんたちに混じってやっていたので、奇異の目で見られてたと思います(笑)。

──どんなお客さんが多いんですか?

kissy: 80年代のHR/HM全盛期を知ってる方もいれば若い方もいて、幅広い年齢層の方々が応援してくださってる印象があります。

Nozomi:パペドリはライブ中にお菓子を投げたり私と同じ振り付けで踊ったり、コールアンドレスポンスで「お・か・し」と言ったりと、ほかのバンドさんがあまりやってないようなことをするので、共鳴する人が増えれば増えるほど、ステージから観てる光景は面白いです(笑)。

Perpetual Dreamer/Heartless Horseman – 騎士 騎士 666

ダークな要素と同時にコミカルな要素も大事

──今回のアルバム『NIGHTMARE THEATER/ナイトメア妖画劇場』を聴くと、Perpetual Dreamerはおとぎ話や童話のメルヘンさの裏側にあるダークな部分を強く表現しているところが個性的だなと感じました。

kissy:ありがとうございます。おっしゃる通り、童話ってロマンチックな夢物語であると同時に、すごく残酷な面も兼ね備えていますよね。今回のアルバムではそういった部分により焦点を当てていて、残虐性や猟奇性といった狂気の世界を強く表現できたんじゃないかなと思います。

──それでいて、楽曲タイトルや歌詞には思わずクスッとしてしまうような要素が必ず含まれていますよね。

kissy:はい(笑)。ダークな要素と同時にコミカルな要素も大事にしているのがPerpetual Dreamerのコンセプトで、そういった部分もわりと時間を割いて考えてるんです(笑)。例えば曲名でもちょっとしたフレーズでもいいですけど、「これ、元ネタがあったよな?」っていうふうに探してもらうもよし、鼻で笑ってもらうもよし。皆さんなりの楽しみ方をしていただければ、僕はうれしいです。

──ボーカルも賛美歌を思わせるボーカルワークが生かされていて、本当に独特の世界が構築されてますよね。

Nozomi:アルバムにはいろんなタイプの曲があるので、その曲ごとにキャラクターを変えて歌い分けてます。橘高さんにも言われたんですけど、今回の場合は特にちょっとしたニュアンスでも注意して歌うように意識しました。

kissy:「○○ごっこをして遊んでいるNozomiにバンドが付き合っている」という感じに捉えていただければと(笑)。

リップサービスを真に受けてプロデュース依頼

──アルバムはその橘高さんがプロデューサーです。まさにkissyさんが大好きなギタリストなわけですが、どういう経緯でご一緒することになったんですか?

kissy:とあるライブの楽屋でご挨拶をさせていただく機会があったんですけど、そのときは本当にただの1ファンとして『100%橘高文彦』っていう本を持って「サインしてください! 握手してください!」みたいにファン丸出しだったんです(笑)。で、「もしよかったら聴いてください」と自分たちの自主制作盤をお渡しして。そこで「最近プロデュース業もやってるから、もし機会があったら一緒に仕事できたらいいね」とリップサービスで言っていただいたんですけど、僕はそれを真に受けちゃったんですよ(笑)。その翌年にインディーズからアルバムを出したときも聴いていただいたんですけど、そこで「次回作はぜひ橘高さんにプロデュースしていただきたいです」とアプローチをしましたら、「ちょっと興味があるから、詳しい話をしてみませんか?」っていうリアクションが返ってきまして。そこからさらに交流を深めて、気が付いたらレコーディングが始まっていたという感じです(笑)。

──積極的にアプローチした結果が今回のプロデュースにつながったわけですね。ちなみに橘高さんが、Perpetual Dreamerのライブを観たり音源を聴いたりした感想はどうでしたか?

kissy:もともと僕が橘高さんからすごく影響を受けているのもあって、開口一番「家族だ。俺の遺伝子が詰まってる」と言ってくださったんです。と同時に「でも俺ならこうするけどね」とも言ってました(笑)。

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