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篠崎こころ・滝口ひかり・中根礎子×田口まき対談 アイドルと被写体、そして自撮りの今後とは?

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滝口ひかり(左)と篠崎こころ(右)。

「アイドルシーンを駆け抜けて、綺麗に終わるところまで考えてる」(篠崎)

――三人は現在活動しているグループや個々の仕事で個性的な活躍をしていますが、音楽やグループの立ち位置も含めて、今後はどういう風に成長していきたいですか。

篠崎:自分が目指すアイドル像を特定のグループに決めてしまうとそこが終着点になっちゃうと思うんです。なので、私にしかできないことをプティパでやりたい。入っている事務所も個人事務所のような感じで、好きなことを自由にやらせてくれるので、活動が終わるまでは必死に走り抜けていきたいし、目が話せないような感じのことを提示していきたいですね。その疾走感みたいなところは、BiSさんを見て「すごいな」と思ったところなので。

滝口:私はももクロさんが好きなんですが、こころちゃんと同じでそれを目指してはいけないと思っています。グループ全体としては、dropの話が出た時に誰もが「名前くらいは知ってる」と言ってもらいたいし、他のアイドルが曲を出したときに「この曲dropみたいだね」と例えられるような存在になりたい。私個人としては、グループのなかでMCは得意ではないし、前に出るのも苦手なんですが、個人のお仕事はおかげさまで沢山頂けてるので、dropを知らない方に知ってもらうための入り口として活躍したい。グループを好きになってもらったあとは、私を推してくれても他のメンバーを推してくれてもいいので。

中根:STARMARIEは「アイドルで勝ち残るには」「音楽業界で勝ち残るには」ということをスタッフさんともメンバーともすごく話し合っています。今後も「ダークファンタジー」という独特な世界観で勝負していきたいし、ジャンルの枠を壊していきたいですね。アイドルの数は増えているけれど、そこまで現場に行くお客さんの数は増えていないと思うから、それを考えた上で海外での活動も積極的に行いますし、アイドル好きじゃない方にもハマっていって欲しい。今行ってる単独アジアツアーも無事に成功させたいです。

篠崎:いま、アイドルって地下活動している人たちを含めたらとんでもない数がいるんです。その中で埋もれたくないし、生き残っていくためには自分を発信していくしかない。プティパは個人活動OKなので、どんどんオーディションを受けて、自分がやりたいこと、できることは何でもやっていきたいですね。だからDJやモデルもやるし、アイドルだけで終わらない存在になりたくて、その活動が今のグループに還元されればいいと思っています。あと、プティパはワンマンライブをやらないって決めているんですけど、解散するときに初めてのワンマンを武道館でしたいという夢があって…アイドルシーンを駆け抜けて、綺麗に終わるところまで考えてるんですよ(笑)。

田口:確かに、今のアイドルって何でもありというか、いろんな自由・チャンスがあるよね。

篠崎:今回の対談を通して、まきさんとこうやって話せたことも大きいし、dropさんと関わらせていただいたことで、日本ツインテール協会ともお仕事できるかもしれない。そうやって色んなチャンスを掴みたいです。

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篠崎こころ。

――篠崎さんの考え方って、どちらかというと運営側のような…。アイドルとしてそう考えて自覚的に動けるってすごく面白いです。

篠崎:本当ですか? 「自我が強くてうぜえ」ってよく言われます…。

田口:それがいいんじゃない! そう言われるくらいが面白いよ。今は日本中にアイドルがたくさんいるけど、それって応援してくれる人がその分いるってことじゃない? だからみんな創意工夫して一生懸命戦ってるんだろうし、そのなかで勝ち上がった子が色々な自由を手に出来ると思うから。

篠崎:今のアイドル業界って、可愛い子ならいくらでもいるじゃないですか? 金髪にするだけじゃ目立たないし。私はよく「お前よりは私のほうが可愛い」ってツイートされたりするんですが、それってその通りだと思うんです。でも、いかに自分を良く見せるかという点において、私の方が上手いからここに居ることができるだけなんじゃないかな。

田口:もちろんそれだけではないと思うけど、要素として大きな部分は担ってるだろうね。そしてこころちゃんのファンは、それをわかったうえで応援してくれる人なんだよね。いいファンに恵まれてるじゃない。

篠崎:バックアップしてくれる人たちも含め、自由にやれる環境を作ってもらっているので、すごく楽しいですね。

――田口さんは今後どういった形で活動していきたいですか?

田口:ちょうどいまフォトブック(『CHEERZ BOOK』)を作り始めていて、『CHEERZ』の運営側とも話し合っています。まだ立ち上げたばかりの企画なので、こちらで準備して、アイドルに来てもらって撮影するという方法で進めていますが、コンビニでも発売しているし、全国の書店でもアマゾンでも買える本なので、一般の方にも広く見てもらいたい。だから、さっきのこころちゃんが提案した「細長い写真」みたいに、誌面に出ることについても、もっとアイディアが出せるはず。ファッション雑誌だと大金で1ページを売り買いしているようなものを、自由にできるチャンスって滅多にないから、どんどんやりたいことを教えて欲しいなと思いますし、そういう子たちと一緒にフォトブックを作り上げていきたいです。個人的には、これから何かやりたいと思っている若い世代に常に興味があるので、そういう人たちと仕事を続けて、もっと面白いことをやれたらいいなと。被写体がいないと写真は撮れないので、「どういう被写体が今面白いのか」ということにいつも興味を持っています。

(取材・文=中村拓海/写真=竹内洋平)

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『CHEERZ BOOK vol.2』

■リリース情報
『CHEERZ BOOK vol.2』
発売日:4月30日(木)
価格:1,000円(税抜き)
発行元:フォッグ株式会社
販売元:ファミマ・ドット・コム
購入はこちら:http://goo.gl/wBwhRO

最終更新:2015/05/02 09:00
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