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小2児童が教室で「AV再現プレイ」……スマホが量産する韓国“エロ漬け”小学生の実態とは

soulkensatsu.jpgソウル地方検察庁(c)高月靖

 先月初め、ソウル市内の小学校でのこと。授業のため教室に入った27歳の女性教師は、目を疑う光景に出くわした。小学2年生の男児2人が同級生の前で、“アダルト動画のセックス場面をそのまま”再現していたというのだ。大慌てで止めさせた教師が事情を聞くと、2人は「スマホのカカオトークに送られてきた動画を真似しただけ」と答えた。カカオトークとは、LINEに似たSNSメッセンジャーだ。


 韓国で青少年とエロの問題が、あらためて物議を醸している。5月4日に政府が発表した「2015青少年統計」で、また危険な実態が浮かび上がったからだ。これまで青少年とエロの接点だったパソコンは、すでに過去の存在。代わりに「スマホで性的なコンテンツを見た」という中高生は、2011年の12.3%から14年には52.6%まで急増した。韓国のスマホ普及率は小学4~6年が約6割、中高生は9割超。日本をはるかに上回る勢いで、モバイルが青少年のエロ事情を暴走させているという。

 場所の制約があるパソコンと違い、スマホはいつどこでもこっそりエロを見放題。さらに見るだけでなく、自分を被写体にした児童ポルノを作って送信するのも簡単だ。これまでにも、こういった問題はたびたび報道されてきた。昨年11月には現地メディアが、「小学生の娘のスマホに男性器の写真があった」という保護者の話を紹介している。娘は交際相手と互いの性器を写真に撮り、SNSメッセンジャーで共有していたそうだ。

 また、ソウル地方検察庁は昨年10月末、SNSと動画共有サイトで児童ポルノを一斉捜査したことがある。ところが、その公開・流布で117名を摘発したところ、半数以上が高校生以下だと分かった。中高生が全体の28%、さらに小学生が23%を占めたという。子どもらは自分の裸を写した画像や動画を共有、さらにHなチャットまで行い、TwitterのフォロワーやFacebookの「いいね!」の数を競い合っていた。

 韓国で、ネットとエロの低年齢化は聞き慣れた話題だ。10年前にはすでに複数の小学生がワイセツな“アイコラ”サイトを運営し、警察の捜査を受けている。07年には会員約3000名を集めたSM系コミュニティサイトの運営者が11歳の女子小学生と判明し、世間を驚かせた。だが現地の専門家は、スマホが急速に普及したこの3~4年で事態がいっそう深刻化しているという。

 教育部(文科省に相当)によると、性犯罪関連で学校に処分された小学生は、10年の16名から13年には113名と約7倍に増加。13年に小6男子児童3人が知的障害のある23歳女性を暴行した事件も記憶に新しい。加害児童は、被害者にスマホのエロ動画を見せてから犯行に及んだという。ガジェットの進化で先鋭化する子どもたちの性は、ますます過激なステージに向けて変容しつつあるようだ。
(文=コリアラボ)

最終更新:2015/05/26 18:00
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