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『CHEERZ』&『@JAM』両プロデューサーが語る、アイドルシーン拡大策 「K-POPがアジア中を席巻したような現象を起こしたい」

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「プレイヤーとユーザーの伸びが比例していないように感じています」(高澤)

――今回タッグを組むうえで、自分たちのサービスが受ける最大のメリットはどこだと考えますか?

高澤:僕らとしては、アプリの中だけで完結させたいわけではなく、現場に向かわせたいという思いはあったのですが、ライブを作るという点に関しては完全に素人。なので長く続けているイベントであり、さらに深みにハマれる催しである『@JAM』の力を借りられたことは大きいと思っています。

橋元:うちはさっき高澤さんが言ったように、SNSなどの告知部分に弱さを感じているので、そういった点で協力してもらえるとありがたい。それに、ウェブサイトって予算の関係上どうしても蔑ろになりがちで、最初のころから補強はしているものの、建て増しの長屋状態でとても満足いくものとはいえない。なので、今回の協業をきっかけにリニューアルも一緒にできればとは思ってます。

高澤:僕らとしてもそこは得意技なのでぜひ(笑)。

――アイドルシーンの物語性を後押ししている『@JAM』と、写真における課題解決をしている『CHEERZ』ですが、2人が考える業界の課題とは?

橋元:個人的には、「アイドルブーム」と言われる瞬間最大風速は過ぎ去ったと思うのですが、シーンとしてちゃんと残ったと思うんです。なので、僕らはそのシーンをしっかり守っていかなくてはいけないし、1つの音楽のジャンルとして、きっちりと形作っていきたい。自分や『@JAM』というイベントがその一端の何%を担っているかわかりませんが、せめて自分の守備範囲はしっかり守りながら、貢献できるよう頑張っていきたいですね。

高澤:いまこの瞬間も、面白い人たちがどんどん増えているのですが、プレイヤーとユーザーの伸びが比例していないように感じています。だからこそ間口を広くして、敷居を下げてファンを増やしていきたいですし、J-POPのようにそこにあって当たり前のものになるといいなと考えています。現段階では、新しいアイドルを知るのって、自分が見に行ったイベントでの共演相手としてだと思うので、そのイベントに連れて行くための手段でありたいと思うし、そうすることで業界も拡大していくのではないでしょうか。

――『CHEERZ』は、現段階でも地方のご当地アイドルが数組登録されています。「ファンを現場に連れてくる」だけではなく「地方のアイドルを東京に連れてくる」という側面も持ち合わせているのではないかと思うのですがいかがでしょうか。

高澤:「距離を越えられる」のがアプリの良いところですよね。アイドル市場に限らず、興行に関しては人口の数もあり、東京に偏りがちなのは仕方ないと思いますし、四国や北海道や九州のアイドルが毎回東京に遠征にくるのは相当な負担です。でも、日本全国にそれぞれの活動で面白いことをしている人たちは沢山いて、ネットの力を使って距離を越えることはできるし、アプリを通じて地方から東京にリーチして、行く前からファンを増やすことだって可能です。それは日本のアイドルが海外へ遠征するときも同様のことが言えます。国内のライブよりも当然お金も労力も掛かってしまうし、目撃した海外のお客さんたちも、イベント前後では盛りあがるけど、帰ってしまったあとはその熱量を継続しづらいんです。そこで『CHEERZ』を使って近況を把握しつつ、また来るのを楽しみにしてもらえるといいし、また来たときにさらに盛り上がるみたいな、いつでも繋がっていられる仕組みを提供できると嬉しいです。

橋元:それこそDMMさんが始める『DMM.yell』と単に比べて「あっちは誰が参加するからどうだ」みたいな話が出がちなんですけど、それって僕らで言うところの『@JAM』と『TOKYO IDOL FESTIVAL』に誰が出るかみたいなレベルの話であって。僕らはそれぞれが自分たちの理念を持って、やりたいことをしっかりとやるだけのような気がしています。その上で、そこを理解し、協力してくれる人たちを大事にしたい。それがなんかこう「どっちが勝った負けた」みたいになってる風潮に乗っかりたくはないですね。

高澤:僕たちも市場の独占をしたいと考えていないし、まずは業界全体が盛り上がること・拡大すること・ファンの人がもっと楽しくなることが大事で、アイドルの方々もそのうえで満足して夢を見てもらいたいだけ。アイドル系のアプリが『CHEERZ』だけしか存在しちゃいけない、という訳ではないですし、同様に『TIF』と『@JAM』がどちらかしか存在してはいけないという理由なんて全然ないと思うんです。

橋元:そうそう、そういうこと。結果として自分たちのところに残ってくれる、もしくは自分たちとしっかりタッグを組んでやれるマネジメントやアーティスト・アイドルとしっかりやっていくことが大事なんですよ。本質を忘れちゃいけない。

高澤:僕らは得意な分野があって、それを活用してアイドル業界に貢献していくだけですし、向いている方向が一緒だったら一緒に歩けばいい。橋元さんとのお話に関しても、向いている方向が近いからご一緒させていただけたという部分もあるので。それよりも目を凝らして見なきゃいけないところって、アイドルの子たちがどうなっていくか、それを応援しているファンの方がどう感じるか、互いの気持ちが綺麗に通じ合っているか、という部分だと思うんですけどね。

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