日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 中日新聞誤報騒動にネットで対抗
ITライター柳谷智宣の「賢いネットの歩き方」第68回

中日新聞「出火元誤報騒動」に見る、ネット時代の“対マスコミ”個人戦術

 このシェアは筆者のタイムラインにも数回表示された。筆者は、この投稿だけでは事実を把握できるわけではないのでシェアはしなかった。そんな中、2日付の中日新聞にお詫びが掲載された。火元に関する情報は誤りでお詫びするとのこと。謝罪文では、「警察への取材を基に記事にしましたが」と未練がましく言い訳もしているが、反省すべきは最初のミスではなく、彼女からのアプローチに真摯に対応しなかった点にあるのだが。とにかく、個人がFacebookでマスコミの方針を撤回させたことに驚いた。これからは、このような事例が増えるのかもしれない。今まで泣き寝入りするしかなかったシチュエーションでも、対応策が増えるのは悪くないところだ。

 本件はこれで一段落のようなのでよかったが、逆の切り口からアドバイスも述べておく。今後企業に怒りを覚えた時に、この事例を参考にしてFacebookを使うのは危険極まりないということは覚えておいてほしい。

 今回、彼女は実名のFacebookアカウントから投稿しており、家族の写真から自分のキャリア、プライベートな多数の書き込みが全世界に公開されている。これは非常にリスクを伴う行為。もし、過去の書き込みに2ちゃんねらーが飛びつくようなネタがあったら、晒しあげられてしまう。それどころか、2ちゃんねらーは何もないところにも煙を立てることができる。また、直訴相手が匿名で反撃してくる可能性もある。気軽に本名アカウントを使い、投稿を拡散するのは避けることをお勧めする。

最終更新:2015/06/04 21:00
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