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CAPSULE 14年の歴史を横断 初ワンマン・ツアーで中田ヤスタカが見せた“ピュアな一面”とは

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【リアルサウンドより】

 Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅのプロデュースはもちろん、名実ともに日本を代表する音楽家としてシーンに君臨する中田ヤスタカとこしじまとしこによる2人組ユニットCAPSULE。2001年にメジャーデビューしたCAPSULEが、今年デビュー14年目にして初のワンマン・ツアー『CAPSULE -“WAVE RUNNER” RELEASE LIVE-』をおこなった。ソールドアウトした最終公演が2015年6月5日に東京・赤坂BLITZにて開催されたので、その模様をレポートしたい。

 CAPSULEは、これまでライブをまったくやってこなかったワケではない。アルバム作品のリリース・パーティーを含め、クラブイベントや、ロックフェスではライブをおこなっていた。だが、完全なるワンマン・ツアーははじめてであることに注目したい。

 バンドマンであればアルバム作品をもとに、ライブツアーによって表現を完結させるストーリーがあるが、中田ヤスタカはバンドマン志向は皆無だった。アルバム作品を最終目標に掲げていた根っからのクリエイターなのだ。

 かつて、13枚目のアルバム『STEREO WORXXX』のリリースの際、「僕らの作品のヴォーカリストはリスナーが使っているスピーカー」と発言をしていたことに着目したい。作品主義であることへのこだわり、アルバム作品ですべて完結しているのがCAPSULEの世界観だ。そんなこともあり、今回のツアーでも生バンドでの楽器演奏ではなく、ヴォーカリストこしじまとしこが生で歌唱してはいるが、生演奏にこだわることなく中田ヤスタカのDJプレイに主軸が置かれていた。

 Perfumeのブレイク前夜、まだcapsuleが小文字時代だった頃に中田ヤスタカが、六本木ヒルズの高層階でDJした際、彼のDJプレイは「自分の曲ばかりかけている!」とネット上で揶揄されたことがあった。しかし、21世紀のクラブカルチャーの主流であるEDMムーヴメント以降、フェス的なDJは自らクリエイトした作品をDJ感覚でライブ的にプレイするエンタテインメント表現が主流となっている。中田ヤスタカの考え方は図らずも世界の潮流とシンクロしていたのだ。

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